世界各地に伝わる古文書などの保護を進めるユネスコの「記憶遺産」に、京都の東寺に伝わるおよそ2万5000通に及ぶ古文書「東寺百合文書」が日本から推薦されることになりました。 「記憶遺産」は、世界各地に伝わる古文書や貴重な映像などを人類の財産として保護しようとユネスコ=国連教育科学文化機関が登録を行うもので、国内の選考委員会は、京都府が所蔵する国宝の「東寺百合文書」を日本から推薦することを決め、21日に公表しました。 「東寺百合文書」は、東寺に平安時代から伝わるおよそ2万5000通に及ぶ古文書で、100個近い箱に入れられて保管されています。 委員会は、推薦の理由として仏事の記録や寺院運営に関する文書が含まれ、日本の仏教史や寺院史の研究をするうえで貴重な資料であること、東寺が領有していた全国の200余りの荘園に関する文書などもあり、中世の日本各地の文化や暮らしなどが幅広く分かる点で価値が高いため