埼玉県西部を走る東武東上線(池袋~寄居間75キロ)が今年5月に開業100年を迎える。東武鉄道は昭和50年代に活躍した肌色の車両を限定復活させるなど、様々な記念イベントを計画している。横浜方面との相互乗り入れが始まった昨年に続き、沿線は盛り上がりそうだ。 東武東上線は1914年(大正3)年5月1日、前身の東上鉄道が池袋~田面沢(たのもざわ、現在の川越市~霞ケ関間)の33・5キロで開業した。その後、東武鉄道と合併して東武東上線になり、25年に現在の寄居まで開通した。 34年には越生線(坂戸~越生)もつながり、高度経済成長期からは沿線はベッドタウンとして栄えた。87年には、和光市から営団地下鉄有楽町線(現・東京メトロ)との相互乗り入れも始まり、長年、都心などに向かう通勤通学客らの足を支えてきた。