2023.10.15 11月8日(水)〜11月19日(日) 1KO・きいろの戸口 二人展 「われわれはオーナメントだ」at 手紙舎 2nd STORY
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ひとつひとつの言葉がすっと心のなかに染み渡り、聴き進めるうちにじんわりと身体が温まってくるようなアルバムである。日本語の歌としての普遍性を宿しつつも、2019年の音楽としての生々しさもある――松永希の『声』は、そんなアルバムだ。たとえ彼女のこれまでのキャリアを知らなかったとしても、その歌の力には誰もが心揺さぶられることだろう。 松永希は90年代末、駒沢裕城(元はちみつぱい)や横澤龍太郎、勝俣伸吾(共に元チャクラ)、そして後に夫となる松永孝義(元MUTE BEAT)とのバンド、リングリンクスのヴォーカリストとしてデビュー。2000年初頭に解散するまでに3枚のアルバムを残したこのバンドで東京最果ての地である小笠原諸島の古謡(伝承歌)に取り組んだほか、松永孝義のソロ・アルバム『The Main Man』(2004年)にも参加。ほか、山内雄喜がプロデュースするハワイアン・コーラス・グループ、アロハ
マルクス・アウレリウスの円柱に刻まれた ゲルマン人の会議とされている場面 (出典:Wikimedia Commons) ビールの話である。それこそビールでも飲みながら、どうかお気楽にお読みいただきたい。ローマ時代の歴史家コルネリウス・タキトゥスは、それ以降のローマの歴史家たちが手本とし目標とし原点とした偉大なる人物である。そんな彼の著作のうち、いにしえのゲルマン人社会についての貴重な史料だとされてきた『ゲルマニア』二十三章に、ビールについての一節がある。「飲料には、大麦または小麦より醸造(つく)られ、いくらか葡萄酒に似て品位の下がる液がある。」(泉井久之助訳『タキトゥス ゲルマーニア』岩波文庫一九七九年一〇八〜九頁) 引用した『ゲルマニア』の訳者泉井先生は、ここに注釈をうち「ビールの類である」とし、いくつかの知見を加えているが、その中にこんな一文がある。「タキトゥスはここに、ビールについて
「自分の仕事が好き」。心からそう言いきれる人は、どれくらいいるのだろうか? あるいは、どれくらいの人が「夢中になれる趣味」を持っているのだろうか? 賃金や名声のためではなく、人生を賭するライフワークとして仕事や趣味に打ち込む。結果、一般的な幸せやレールから外れることになっても、おかまいなしに没頭し続ける。そんな、少しはみだした「クレイジーワーカー」の仕事、人生に迫る連載企画。今回お話を伺ったのは、昆虫料理研究家の内山昭一さんだ。 ある日、トノサマバッタのおいしさを知ったことで昆虫食に開眼し、これまで100種類以上の虫料理をおいしくいただいてきた内山さん。昆虫料理の「レシピ本」をはじめ、関連の著作は多数。15年以上にわたり昆虫料理のイベントを開催し続けるなど、その活動は趣味の域を大きく超えている。食材としての昆虫に魅せられた、内山さんの生きざまに迫る。 ── 本日はご自宅での取材にご協力いた
チリ地震による津波で被害を受けた辺野古集落=1960年5月24日、久志村辺野古(当時)(島袋武信さん提供) 【名護】1960年5月24日、日本各地や沖縄の沿岸を襲ったチリ地震津波の被害に遭った久志村辺野古(現沖縄県名護市)の様子を撮った写真7枚が見つかった。撮影したのは現在も辺野古に住む島袋武信さん(82)。集落内に波が押し寄せ、住宅が浸水している様子が記録されている。 チリ地震による津波で被害を受けた辺野古集落=1960年5月24日、久志村辺野古(当時)(島袋武信さん提供) 島袋さんは24日午前5時半ごろ起床し、写真を撮り始めた。既に津波が集落を襲った後で、道路や住宅が冠水していた。 写真には瓦屋根の上に座る子どもや赤子を抱いた母親、膝下まで水に漬かった女性の姿が写っており、津波の襲来で集落中が混乱に陥った様子がうかがえる。 津波は現在の辺野古漁港から川を上り、集落に流れ込んだ。津波によ
夏の七月、土用の丑の頃、琵琶湖に近い草津の町を歩いていた私たちは、姥(うば)が餅(もち)という餅屋に立ち寄った。東海道と中山道の分岐の宿場町草津が、旅ゆく人の往来でにぎわっていた時代から続く茶店である。 店頭でいちばん小さな箱を買い、店先の床几に座って食べる。姥が餅はやわらかなお餅をあんで包んだ小ぶりのあんころ餅で、あんのてっぺんに白いおちょぼがついている。戦国時代、織田信長に攻められた領主からひ孫を託された乳母が、この地で餅屋を営みながら育てたという言い伝えがあるそうだ。 お餅であんを包んだ大福やあん餅ではなく、あんでお餅を包んだあんころ餅は、比較的関西に多い。あんころというたおやかな呼び名自体、関西のものやねと話しながら食べる。 同行の友人は石川県の小松出身で、会うと互いの郷土の食についてよく話すのだが、北陸に縁故のない私にとっては、未知の暮らしに向かって開かれた窓のようにも思われる人
前回に引き続き、今回もサンスクリット語のはなしをしていきたいと思います。今回はとくに、現代におけるサンスクリット語の状況について見ていくことにしましょう。 死語ではない古典語・サンスクリット語 意外にもサンスクリット語は、古典語でありながら死語ではありません。「生きた」言葉なのです。そのことを示す逸話を二つ、ご紹介しましょう。一つ目は、私のサンスクリット語の先生だった故上村勝彦先生の話です。先生は生前東京大学東洋文化研究所の教授で、「日本でサンスクリット語を読むことに関しては一番」と評価されていました。世界最長とも言われるインド叙事詩『マハーバーラタ』の全訳に取り組まれており、残念ながら完成が見えてきたところで亡くなりました。そのため日本において『マハーバーラタ』は完全訳がいまだにないという状況です。 『マハーバーラタ』の大戦争、クルクシェートラの戦いの様子。中央にアルジュナとクリシュナ。
みなさんはサンスクリット語と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。「インドの古典語」、「西洋のラテン語に相当する位置づけ」、と思われるかもしれません。もちろんその通りです。ですが、それだけではないのです。今回から数回かけて、サンスクリット語という言語がそもそもどういうものなのか、そしてその現代的意義とは何なのか、みていくことにします。 『マハーバーラタ』原典 The Mahābhārata, 19vols. for the first time critically edited by V. S. Sukthankar. Bhandarkar Oriental Research Institute (Poona), 1933-1966.(写真は第1巻冒頭) わたしのサンスクリット語学習 ――極力、無理に覚えようとしない サンスクリット語を学び始めたのは、東海大学の学部一年の時でし
概要 日程 2019年4月13日 (土) 時間 18:00~20:00(開場は17:30) 料金 1944円(税込) 定員 100名 会場 本店 大教室 お問合せ先 青山ブックスクール 電話03-5485-5513 メールculture@boc.bookoff.co.jp 営業時間平日 13時~20時 土・日・祝休み 住所東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 青山ブックセンター本店内 アクセス情報 出演:ミュリエル・ガチーニ 開催日時:2019年4月13日(土) 18:00~20:00 西洋カリグラフィーの第一人者、ミュリエル・ガチーニ先生(MGスクール校長)。TypeTalks 第39回「西洋紋章の基本」、第43回「書の歴史(メソポタミアから出発して5000年にわたる古代文明をたどり、ヨーロッパの文字の発展について)」に続き、3回目となる今回のテーマは「ローマからアルファ
ユネスコ世界記録遺産(世界の記憶)に登載されている、現存する世界最古の金属活字印刷本「直指(직지)」の影印本をはじめ、韓国の伝統的な印刷技術に関する資料が、3月7日より、大阪韓国文化院ミリネギャラリーにて展示されます。 「直指」のほか、忠清北道の「清州古印刷博物館」が所蔵する、木版印刷から金属活字に至るまでの韓国の印刷文化に関連する貴重な資料約30点が日本初公開されます。 また、本展示開催を記念し、直指や韓国の伝統印刷技術に関する講義や、「直指」印刷のデモンストレーションなどが行われる「特別講演会」も開催されます。 展示初日(3.7)には清州古印刷博物館関係者も出席し「開幕式」が開催されます。 たくさんの皆様の御来場をお待ちしております。 ◆概要◆ ○ 会 期:2019年3月7日(木)~3月30日(土) 10:00~18:00 ※日曜・祝日 休館 ○ 会 場:大阪韓国文化院 ミリネギャラリ
もっとおいしくおにぎりを食べたい 家では家族のお弁当を担当しているライターの飯炊屋カゲゾウです。 そのためおにぎりを作る機会がよくあります。 今回は、日々のおにぎりで工夫しているちょっとしたポイントをお伝えします。 ちなみに最初に言ってしまいますが、以下の「三種の神器」をそろえておくとおにぎりづくりが格段にレベルアップするハズです。 ビニール手袋 オイル アルミ箔 ①ビニール手袋を使ってにぎる 衛生的で、手も汚れないとご想像はつくと思いますが、それらのメリットに匹敵しながら意外と見落とされがちなポイントがあります。 それは「米粒が手にひっつかない」ということです。 いやいや「な~んだ、そんなことか」なんて目で見ないでください。コレ、意外と侮れないのです。 素手だと手についた米粒を落としつつ、時々水をつけながらの作業になります。しかしビニール手袋の場合、数十個単位のおにぎりを作っても、ほぼノ
4月1日の新元号発表が迫ってきた。元号は中国から日本に伝わり、天皇が大化から平成まで1300年以上にわたり、代替わりや災害などを機に改めてきた。元号とは何なのか、その歴史や意味を振り返る。 国民国家の一体感醸成に寄与 国号は日本。君主号は天皇。自前の法律として律令を定める。元号もこうした「国のかたち」を整えるための制度の一つだ。保立道久・東京大名誉教授(日本中世史)は「暦とあわせて国家が役人の時間を管理し、人々の時間を支配する中国のやり方を導入した」と説明する。 保立氏によると、奈良時代の改元は天皇の代替わりに伴う代始(だいはじめ)改元や善政を賛美する祥瑞(しょうずい)改元。これに対し、923年に菅原道真の怨霊で皇太子が死去したとして初の災異(さいい)改元があった。8~10世紀には地震や噴火などの大災害が続き、怨霊が原因とされた。「以降幕末までの改元約200回のうち100回ほどが災異改元で
2020年東京オリンピック・パラリンピック開幕まで500日。大会組織委員会は3月12日、オリンピック競技のピクトグラム(絵文字)を発表しました。 33競技50種目が一目で分かるように描かれています。各ピクトグラムを見て、あなたはどの競技・種目か分かる?クイズ形式でお届けします。これが全部分かったら、あなたは生粋の五輪マスター!
「Rapper's Delight」 スネークマンショー Schoolly D 「P.S.K. What Does It Mean'」 いとうせいこう Bose インタビュー 雑誌「Fine」 ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門 作者: 宇多丸,高橋芳朗,DJ YANATAKE,渡辺志保,NHK-FM「今日は一日“RAP"三昧」制作班, 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2018/10/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 「Rapper's Delight」 の大ヒットを知ったシックはどうしたか [バーナード・エドワーズ談] 「『確かにかっこいいな』と感じたから、別にいいんだよ。ただ、一声くれるかな?」[とシュガーヒルに電話したら](略) 「はあ?オリジナルですけど?」みたいなことを言われてしまう(笑) 『ワイルド・スタイル』が世界で
オールマイティの才能 ステージに立ち、曲を作り、そして歌詞を書いた。 遊び心にとんだ明るい人柄からハマクラさんの愛称で親しまれ、ヒット・メイカーとして数々の伝説を残した浜口庫之助(1917~1990)。 生まれは神戸。父親は貿易商だった。 著書によれば、洋館の家にはガス燈がともり、裏庭にはテニスコートがあった。両親はクリスチャンで、日曜日には教会に行き、姉のピアノで讃美歌を唄った。音楽好きでハイカラな一家に育ち、5歳にして譜面が読めた。 小学校2年の時に一家で上京。旧制一高を目指すが、受験に失敗、親に内緒で音楽の道に走る。 1936年、初めて就いた仕事は、新宿のダンスホールのバンド・ボーイ。煙草の使い走りもいとわなかった。 流行り始めていたラテンに影響を受け、ラテン・バンド「浜口庫之助とアフロクバーナ」を結成。マラカスを振りながら自らステージに立つ。 初舞台は「NHK紅白歌合戦」。それも1
1964年の春にビートルズを体験する以前、ぼくが洋楽のポップスにした惹き寄せられたのは、1963年にカスケーズの「悲しき雨音」をラジオで聴いたのが最初だった。 曲が始まる前に鳴り響く突然の雷鳴と雨の音、雨粒を思わせる印象的なイントロからはじまると、甘い男性ヴォーカルとコーラスがせつなくもドリーミーな世界を描き出していく。 「悲しき雨音」は1963年の3月には全米チャート3位まで上昇して世界的にも流行ったが、日本では少し遅れて梅雨時に大ヒットした記憶がある。 覚えやすいメロディはいささか単調にも感じられたが、サウンドをしっかりと支えているベースとドラムの音がかっこよくて聞き飽きることはなかった。 ちょうどその頃、坂本九の「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」が6月15日に全米1位のヒットを記録し、その快挙が報じられると日本の音楽ファンとしてはなんとも誇らしい気分だった。 秋になって強烈なバ
フォントサービス「mojimo」に、テロップへのこだわりをもつ YouTuberなどの動画制作者向け「mojimo-live」を提供開始 フォントワークス株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長CEO:原田 愛、以下「フォントワークス」)は、特定の用途やシーン、利用者に最適な書体・価格でご提供する、新しいフォントサービス「mojimo(モジモ)」にて、2019年3月12日(火)より、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サービス向けに投稿する動画や、TikTokなどSNSで共有する動画などの映像制作において、商用利用可能なフォントライセンス「mojimo-live(モジモライブ)」と、初心者向けにさらに提供書体数を限定した「mojimo-live ライト」の提供を開始します。 イラスト:クイックオバケ (@QuickObake) 「YouTuberやVtuber必見!クオリティ抜群
2019年2月20日(水)、OTOTOYにて行われた、柳樂光隆 × 高橋健太郎 〈Nonesuch Records〉 を聴くOTOTOYハイレゾ試聴会Vol.2。 メインMCに音楽評論家 / オーディオ評論家である高橋健太郎、今回はゲストに「Jazz The New Chapter」シリーズの監修もつとめ、ジャズ評論家として活躍する柳樂光隆氏が登壇。1950年に設立し、パンチ・ブラザーズ、ランディ・ニューマン、ウィルコなど数々の人気アーティストが所属する〈Nonesuch Records〉。まさに、アメリカ音楽の歴史そのものと言っても過言ではない同レーベルの魅力を、その歴史とサウンドから読み解いて行きます。 イベント協力 : 株式会社 エミライ : 株式会社 小柳出電気商会 : 株式会社 メディアインテグレーション 当日プレイされた楽曲の一部をプレイリストで試聴可能 45秒の試聴ファイルが
2012年、モリー・ドレイク「ハピネス」 ひさびさに家族兄弟が集まることになったのは、なんのお祝いだったのかな? 母の古稀だったか、父の喜寿だったか、それとも両親の金婚だったか(そのちのどれかだろう)。うちの家族は父母、男4人兄弟。ぼくは次男になる。東京に出ているのがぼくと弟(三男)。末っ子の四男は福岡在住。長男夫婦は天草の入り口の町に住んでいる。 かつては実家は大きめの家業を営んでいたのだが、21世紀に切り替わる時期に会社を畳んだ。両親はいまも実家に住み続けているが、その隣にあった大きな倉庫スペースは、いまは輸送業者に貸していて、トラックがよく出入りしている。 お祝いは、兄の家からほど近い天草の旅館で行われることになった。その前に実家に立ち寄り、仏壇に手を合わせた。子どものころお年玉を結構もらったから、ぼくが生きている限りはお参りしてお礼すると決めている。 祖父と祖母はぼくが大学に入った
皆さんはデザインや開発などのプロジェクトに対して、どのような見積りを出しているだろうか? おそらく日本では “制作業務” として認識されるか “コンサル業務” として請けるのか、もしくは “顧問契約” になるのかによってその方法は様々であると考えられる。 ざっと想像してみても下記のような見積り方法があるだろう。 一般的な見積り算出方法納品ベース人月単位期間ベース時間単価換算プロジェクト単位クライアント予算成果報酬サービス提供側の言い値しかしどれをとっても、何が “正しい” かがはっきりとしないし、実はベストのものはない。それぞれに弱点があるのだ。 それぞれの見積り方法の弱点では、上記の異なる見積り算出方法で弱点をみてみたい。 納品ベースの弱点日本の商習慣における最も悪しき習慣がこの納品ベースでの見積り、支払い文化であろう。納品されるモノの対価に対して価格が算出されるという、まさに「下請け」
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