Vipper VS ニャー速のまとめブログ問題について、あちこちのブログを見る。 紅衛兵やイナゴに例えられているが、この件は網野善彦の無縁論や黒田俊雄の顕密体制論を見立てに当てはめると面白いかもしれない。 著作権については「名無しさん」たちがやってたコピペはどうなんだという突っ込みがあるが、これは網野氏の言う「無縁の場」の理論があてはまる。 Vipperは2chを、著作権や商取引といった外在的秩序から自由なアジール、聖なる「無縁」の場として認識していたということだ。 アフィリエイトの問題が槍玉に挙げられたのは、単純な利得への嫉妬ではなくて、外部の資本主義の論理によって、聖なる領域を侵犯され嘲笑されたことへの根源的な怒りがある。 恫喝や押しかけといった行動も、聖なる領域をめぐる問題だからこそ生じる。 VIP板に見られる自嘲や自虐のネタは、穿った見方をしれば「賤にして聖なるもの」と