▲老舗洋食店「松榮亭」 秋葉原駅から歩いて8分ほどの神田淡路町エリア。1880年創業の「神田やぶそば」、みんなのごはんでも紹介したカキバター焼きでおなじみ「万平」などなど老舗の美味しい飲食店が密集している。 そんなグルメエリアにある「松榮亭」は、前々から気になる存在であった。 1907年創業の松榮亭。看板メニューは洋風かきあげ。「洋風で、しかも、かきあげ?」と興味がそそられるわけだが、そのルーツがまた面白い。 松榮亭の初代店主は、東京大学の教授フォン・ケーベル氏の専属料理人だった。彼の家をおとずれた、教え子の夏目漱石が「なにか変わったものが食べたい」とリクエスト。冷蔵庫に残っていた食材をつかって、即席で作ったのが洋風かきあげだった。漱石はそのオリジナル料理がたいそう気にいって、以来、松栄亭の看板メニューだそうだ。 洋風かきあげはランチメニューに加わってはいないが、お昼でも注文可能だ。 老舗