張成沢の最後の言葉 北朝鮮ナンバー2の張成沢氏が、国家転覆陰謀の罪で処刑されたという報道は世界を震撼させた。 前回の参議院議員選挙で国会議員に返り咲いたアントニオ猪木氏(70歳)は、11月に所属政党・日本維新の会や参議院の制止を振り切って訪朝し、同月6日に張氏と面会。生前の氏と話した数少ない日本人である。 —張氏が処刑されたという一報を聞いて、どう思いましたか。 「本当に驚いた、としか言いようがありません。ただ振り返ってみると、最後に見た張氏は少し元気がなかったように思います。以前の張氏は背筋をピンと伸ばしていましたが、11月にお会いした時は椅子の背もたれに寄りかかり、ぐったりした様子だった。 会談の時間は20~30分ほどでしたが、『この困難な時期に、わが国を訪問された勇気を讃えたい。あなたのしたことは歴史が評価するでしょう』と言われました」 —『歴史が評価する』というくだりは、もしかする