高山線の全線再開で、特急「ワイドビューひだ」の第1便から降り立った都竹淳也飛騨市長らを出迎える市民たち=21日午前9時20分、同市古川町金森町、JR飛騨古川駅(撮影・堀尚人) 「重要な地域の足が帰ってきた」。西日本豪雨の影響で不通となっていたJR高山線坂上(岐阜県飛騨市)-猪谷(富山市)間の運行が再開された21日、地元の観光関係者や住民らは喜びをかみしめた。 飛騨市の飛騨古川駅では午前9時20分ごろ、全線運行再開の特急第1便となる富山発名古屋行き「ワイドビューひだ」が到着。市職員や観光業者、保育園児ら約100人が「おかえり飛騨」と書かれた旗を振って出迎え、地元特産の野草茶でもてなしたり、観光パンレットを配ったりした。 富山駅から飛騨古川駅まで乗車した都竹淳也市長は「復旧まで半年以上かかると覚悟していた。地元の大切な足で、観光への影響も大きい。雪が降る前に開通し、涙が出るほどうれしい」とあい