サッカーW杯カタール大会 カタールで愛されている野良ネコに餌付けする男性=ドーハ首都ドーハを歩いていると、必ず出くわす動物がいる。「クッタト・ダール」、日本語で言う野良ネコのことだ。ごみ箱の中や車の上など完全に街並みに溶け込んでいる。餌付けをしている人も目立ち、多くの人に愛されているのが分かる。 野良ネコに昼食で残ったスパイシーチキンをふるまっていたヨルダン出身で配達業のマハッド・ラマダンさん(24)に「ネコが好きなのか?」と声をかけてみた。ラマダンさんいわく、カタールでは「イヌよりネコ派」が断然多いらしい。イヌは家の中に入れないが、ネコはフレンドリーなので好きだという。 「日本ではイヌ好きも多い」と伝えるとラマダンさんは「イヌもかわいいけれど、アラブ人はネコを大切にするかな」。背景にはイスラム教とネコの関係がある。カタールなどの中東地域でネコが大切にされるのは、イスラム教の預言者ムハンマ