ユングフラウヨッホ高地研究所のスフィンクス天文台=4月18日、スイス・ユングフラウヨッホ(松田麻希撮影)標高およそ3500メートルの高地に、欧州のほぼ全域から集まる大気を観測できるスイス・アルプスの「ユングフラウヨッホ高地研究所」がある。はるか数千キロ離れたサハラ砂漠の砂塵(さじん)も届き、温室効果ガスやエアロゾル(空気中を漂う微粒子)を観測するほか、さまざまな気象データを収集。国内外のネットワークを通じ、世界中の気候や環境に関する研究を支えている。スイス連邦外務省が主催するメディアツアーに参加し、現地を訪ねてきた。 70種類以上のガスを測定「ユングフラウヨッホは標高が高いため、大西洋から中央ヨーロッパ、北ヨーロッパまで、ほぼ欧州全体からの空気の流れにアクセスできる」