西尻幸嗣・画今から65年前の昭和34年、東京都杉並区の善福寺川で若い女性の他殺体が見つかった。英国海外航空(BOAC=現・英国航空)の客室乗務員(CA)になったばかりの27歳の日本人女性だった。 親密な関係にあったベルギー人神父が重要参考人に浮上した。ローマ・カトリック教会でイエズス会に次ぐ規模のサレジオ会の神父。布教図書の出版販売を担う日本法人ドン・ボスコ社の副社長でもあった。大物外国人である。警視庁は任意聴取に踏み切るが、6回目を前に出国された。止められなかった。事件は迷宮に入った。 「BOACスチュワーデス殺人」と語り継がれ、松本清張の『黒い福音』のモデルとなった未解決事件である。
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