フィリピンで中年以上の世代に圧倒的な知名度を誇る日本のアニメがある。日本で1977~78年に放映された「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」だ。侵略を狙う異星人から団結して地球を守るとのストーリーで、フィリピンでは78年から放映されると、50%台の視聴率をたたきだす強烈な支持を受けた。 根強いファンは多く、フィリピンで実写版としてリメークが決定し、来年放送される予定だという。 市民の記憶に強く残っている理由は物語の内容もさることながら、最終回まであと4話という段階で突如放送が打ち切られたためだ。中止を命じたのは当時、独裁政治を敷いていたマルコス政権である。