沢志商店で沖縄の物産を販売する知名初美さん。琉球舞踊の名取でもある=大阪市大正区(渡辺大樹撮影)住民の約2割が沖縄出身者とされる大阪市大正区で、沖縄の雰囲気が色濃く残るのが「平尾本通商店街」(通称サンクス平尾)だ。アーケードの天井には「めんそーれ(いらっしゃい)」の文字や沖縄のシンボル・首里城が書かれた横断幕が掲げられ、店先のシーサー(魔よけの獣像)をあしらった垂れ幕など、リトル沖縄を最も感じられる場所だ。物産だけでなく、沖縄の芸能の発信拠点にもなっている。 同商店街は、昭和36年に設立の「南恩(なんおん)銀座商店会」(51年に平尾中央通商店会と改名)と39年に設立の「南恩銀座本通商店会」(51年に平尾銀座本通商店会と改名)が合併して57年に誕生した。 シーサーなどを描いたシャッターアートが目立つ中、明るい雰囲気を感じられるのが沖縄食品専門の「沢志商店」だ。沖縄そば、ラフティー(豚肉の角煮