減税候補の応援に駆けつけ、集まった人からの写真撮影の求めに応じる河村たかし名古屋市長(右)=名古屋市中川区で2023年4月1日午前10時38分、田中理知撮影 全国政党化を目指す日本維新の会の前に、河村たかし名古屋市長が立ちはだかった。維新は河村市長が率いる地域政党・減税日本との共闘関係を解消し、9日投開票された名古屋市議選(16選挙区、定数68)では9選挙区で直接対決した。しかし結果は減税が7勝1敗(1選挙区は両党の候補が落選)と圧勝。維新は改選前の1議席を維持するのがやっとだった。減税は改選前の9議席を14に伸ばし河村市長も上機嫌だった。 千種区選挙区に立候補した維新現職の手塚将之氏(46)は、減税から維新にくら替えして選挙に挑んだ。選挙前から議会内で維新の一人会派として活動し、名古屋での浸透を目指していたが、当選は果たせなかった。手塚氏は敗戦の弁で「思っていた以上に名古屋では維新になじ