米アカデミー賞作品『ザ・コーヴ』(入り江の意味)が批判的に描き、世界中から活動家が集まるようになった和歌山県太地町の反イルカ漁キャンペーンの実態が近年、大きく様変わりしている。イルカは「知的で人懐っこく可愛らしい」動物だからこそ、特別に保護すべきだと主張していたタイプの者たちが消え、数や可愛さに関係なく、全ての動物の命を救おうとする「動物の権利」(アニマルライツ)を訴える者たちが現場に集結するようになっている。
なぜ、処理水を海洋に放出するのか 処理水は敷地内のタンクに貯蔵しているのだが、タンクは1000基を超え、これ以上設置する場所はない。核燃料デブリの取り出しが終了する30~40年後まで汚染水は出続ける。 その処理について、政府の汚染水処理対策委員会は次の5つの案を検討した。①基準以下に薄めて海に放出。②加熱して蒸気を大気中に放出。③電気分解で水素にして大気中に放出。④地下に注入。⑤セメントなどで固化して地下に埋没。 海洋放出と大気放出は同じ結果になる。大気中の水蒸気は雨や雪になって海に流れ込み、それが蒸発して大気中に戻るという循環を続けるからだ。また電気分解により水素にしても結局は水になるので大きな違いはない。すると、海洋放出と地下埋没のどちらかになる。 地下埋没は高レベル放射性廃棄物の処分法として世界的に認められたもので、米国やフィンランドでは実施されている。しかし日本では引き受ける地域が
【読売新聞】 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「避難所」。 災害時に避難所で命を落とす被災者が相次いでいる。100年ほど本質的に変わっていない避難所の環境が原因で、欧米との差も大きい。災害大
投票したはずの候補者の得票がゼロだった-。令和元年7月の前回参院選比例代表を巡り、市民らが投票用紙の再点検などを求めた訴訟で、原告側は請求を棄却した大阪地裁堺支部判決を不服として控訴した。今夏にも参院選があるが、実は比例代表の「得票ゼロ」は過去にも起きており、票を数え直して訂正したり、刑事事件に発展したりしたケースもある。相次ぐトラブルの背景には、何があるのか。 大阪地裁堺支部の訴訟は、堺市美原区の開票結果で山下芳生(よしき)氏(共産)の得票がゼロとなったことをめぐり争われた。党副委員長の山下氏は、全国で4万8932票を得て4選を果たしたが、投票したと主張する市民らは投票用紙の再点検を要望。市選管が拒否したため、「得票をゼロとされ、精神的苦痛を受けた」として市民らが市に損害賠償を求め提訴した。 だが、地裁堺支部判決は請求を棄却。原告側は4月上旬、判決を不服として控訴した。原告の一人、山口義
孤独を感じているマウス(左)は間を遮る柵をかんで、仲間のマウスの群れ(右上)のところに行こうとしている(理化学研究所提供)群れで暮らす雌のマウスが孤独を感じ、仲間との接触を取り戻そうとする際の脳の活動が、子育てに重要な脳の仕組みと深い関係にあることが分かった。理化学研究所などの研究チームが突き止めた。人間社会の児童虐待の背景に、母親が家族などの協力を得られず周囲から孤立して子を育てる「孤育(こそだ)て」があると指摘されている。孤独によって子育てがうまくできなくなる可能性が分子レベルで示された。人間を含め、群れで生活して共同で子育てする哺乳動物の社会性を解明する鍵を握ると期待される成果だ。 子育て担う神経伝達マウスやヒトなど、高い社会性を持った動物は群れを作ることで寒さをしのいだり、巣作りをしたり、授乳など子育てを助け合ったりして、効率的に繁殖している。孤独はすなわち、生命の危険につながる状
群馬県高崎市は障害者の就労の場として直営のメロン水耕栽培施設を整備する。農業と福祉をつなげる「農福連携」の新たな試みとして取り組むもので、将来に不安を抱える障害者やその家族の支援を図る。豊かな自然が広がる同市倉渕地域に令和6年度中の開設を目指す。 障害者総合支援法に基づき、雇用契約を結んで働くことが困難な人が軽作業などの就労訓練を行うことができる就労継続支援B型サービスの事業所として運営される。令和元年時点で、全国には1万2497事業所があり農作業のほかパン製造やクリーニング、部品加工などさまざまな作業を行っている。 同市がメロンの水耕栽培に目をつけたのは、市内で同種の栽培が行われておらず、作業に重機などは不要で利用する障害者の負担が少ないため。高い価格のメロンの出荷は障害者に支払われる賃金増にもつながる点も考慮された。 施設は1棟約330平方メートルのビニールハウス3棟と事務所兼出荷作業
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