新型コロナの感染拡大の影響で医療逼迫のニュースが連日報じられています。東京では中等症の患者さんでも自宅待機とされており、この混乱はしばらく収まりそうにありません。ですが、病床数が足りず「救える命も救えない」と慌てふためいている一方で、国が予算削減の名目の下、自衛隊病院を廃止・縮小しようとしているのを皆さんご存知でしょうか? 病床逼迫に対応するため新たに「野戦病院」の設置も検討されているなかで、「すでに決まっていることだから」と杓子定規的な前例主義で、廃止・縮小に向け強引に突き進んでいく官僚の「思考停止」……。これが今回の自衛隊の“敵”です。 自衛隊病院の数は陸海空で合計15。有事の戦時治療を目的に防衛省内に設置されましたが、このほかにも、隊員の健康管理、身体的な能力の把握、CBRNEテロ対処など、自衛隊の要となる機能を有しています。病院の廃止が決められたのは、リーマンショックのあった翌年の
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