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2021年8月27日のブックマーク (4件)

  • アフガン自爆テロ IS―K、米タリバンの〝信頼なき協力〟標的

    【ワシントン=大内清】アフガニスタンの首都カブールでの自爆テロは、仇敵である米国とイスラム原理主義勢力タリバンが、在留米国人らの退避プロセスで実質的な協力関係を結ぶ中で発生した。実行したとみられるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」傘下の「ホラサン州」(IS―K)には、対米ジハード(聖戦)の成果を誇示することで競合するタリバンの正統性をおとしめて混乱を助長するとともに、米国とタリバンの不信を増幅させる狙いがある。 アフガンでは、今月15日にタリバンがカブールを制圧して以降、米国人をはじめとする在留外国人や、タリバン支配を恐れるアフガン人らの退避が格化。撤収期限の8月末が迫るなかで米国は、タリバンとの間で、外交団や軍のレベルで「日常的な連絡態勢」(国務省)を構築した。 背景には、「脱アフガン」を円滑に進めたい米国側と、外国勢力を国内から排除して早期に支配を確立したいタリバンとの利害の一

    アフガン自爆テロ IS―K、米タリバンの〝信頼なき協力〟標的
  • まさに現代の自粛警察 戦時下の「投書階級」と重なる姿

  • 報道されないアフガン「不都合な真実」 飯山陽

    イスラム研究者の飯山陽氏イスラム過激派組織タリバンが8月15日、アフガニスタンの首都カブールをほぼ制圧し、アフガン全土を支配下においた。 これについての日メディア報道には一定の奇妙な傾向が見られた。一斉に「アメリカのせい」だと報じたのである。 日経新聞(インターネット版)は8月16日の「米介入20年『力の支配』限界 タリバン、終戦を宣言」という記事で、米国の「力による支配」と「国家建設の試み」が失敗に終わった原因は、「テロとの戦いに明け暮れ、一般のアフガン国民が成長の果実を実感できなかったことにある」と分析した。

    報道されないアフガン「不都合な真実」 飯山陽
  • 【宮家邦彦のWorld Watch】米外交に暗雲…カブール陥落

    カブール陥落は大方の予想以上に急だった。筆者は米出張から帰国後の自主隔離期間中だったので、幸い自宅で多くの報道や記事に目を通せた。巷(ちまた)の関心は米軍撤退時期の是非、取り残された米国人・外国人やアフガン人協力者の悲劇と脱出作戦の成否、さらには米国バイデン政権の責任論に集中している。それが間違いだとは言わないが、こうした議論だけでは、米外交の優先順位が中東からインド太平洋へ移りつつある国際情勢の大局が見えない。 カブール陥落は一体何を意味するのか。今回は久しぶりに外務省研修時代、エジプトで先輩指導官から学んだ国際情勢分析の「三つの同心円」手法を用い、関係国や当事者の細かな言動とは別の次元で動く国際情勢を、戦略的かつ地政学的見地から分析してみる。 同手法では、ある国の外交政策を3つの同心円に因数分解する。その国を中心に、グローバルな国際関係たる第一同心円、その国が属する地域国際関係である第

    【宮家邦彦のWorld Watch】米外交に暗雲…カブール陥落