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2023年8月27日のブックマーク (5件)

  • 【第1063回】靖國神社の御霊に応えよ

    岸田文雄首相が5月7日から2日間、韓国を訪問した。報道によると、政府専用機でソウルの韓国空軍基地に降りて、裕子夫人と共に、韓国の歴代大統領や朝鮮戦争の戦死者などを追悼する国立墓地「国立ソウル顕忠院」を訪れ、顕忠塔に献花して焼香を行い、黙祷を捧げた。首相は帰国前の記者会見で、「シャトル外交を再開して、日韓両国の信頼関係を強化し、新しい時代を切り開く」と述べている。 この報道を見て、日韓の信頼関係強化よりも、自国のために命を捧げた英霊に礼を尽くすという普通の国として当たり前のことに日も目覚めるチャンスを首相が韓国で与えてくれて、嬉しかった。 ●外国高官・軍が当然訪問する国立墓地 政府高官や軍艦の訪問国での行動計画は、国際慣例として訪問国側が作成する。岸田首相の韓国での行動も、韓国の計画に依ったものと思う。そしてどこの国でも、その行動計画に必ず入れるのが国立墓地参拝だ。 海上自衛隊の艦艇も、毎

    【第1063回】靖國神社の御霊に応えよ
  • 辺野古移設 法廷闘争なお長引かせるのか

    【読売新聞】 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡り、国と対立して法廷闘争を繰り返すことが、生産的と言えるのか。玉城デニー知事には事態を虚心に判断してもらいたい。 普天間の名護市辺野古への移設計画で、防衛省は2020年、沿岸

    辺野古移設 法廷闘争なお長引かせるのか
  • 【主張】ガソリン補助継続 明確な「出口戦略」を示せ

    岸田文雄首相がガソリン価格の高騰対策を月内に策定するように与党に指示した。 9月末に期限を迎える政府のガソリン補助は、6月から段階的に縮小している。だが、ここに来て小売価格は再び上昇傾向を強めており、岸田政権は家計の負担増に配慮して補助の延長が必要と判断した。 政府・与党は、9月末で期限が終了する電気・ガス代補助についても延長する方向で検討している。価格高騰の影響を軽減するには、政府補助の延長はやむを得ない面もある。 それでもガソリン補助は期限延長が繰り返されている。多額の税金を投入する補助を漫然と続けても、日経済が物価高を克服することはできない。 電気・ガス代補助もそのまま継続するのではなく、明確な出口戦略を描くべきだ。持続的な賃上げを含め、物価高に耐えられるような経済構造改革を同時に進めることが肝要である。 経済産業省がまとめた21日時点のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均

    【主張】ガソリン補助継続 明確な「出口戦略」を示せ
  • 【主張】タイの新首相選出 日米は安定へ働きかけを

    タイ上下両院での首相選を前に、タイ貢献党の党部で記者会見に臨むセター氏。この後、新首相に選出された=22日、バンコク(ロイター) タイの上下両院が、タクシン元首相派「タイ貢献党」のセター氏を首相に選出した。5月の下院総選挙以来続いていた政治空白は解消されるが、問題は11党からなる大連立政権の顔ぶれだ。 総選挙で大敗した親軍政党が連立政権入りした一方、第1党となった「前進党」は外された。 貢献党が親軍政党と組んだのは、現行の首相選出の仕組みに因(よ)る。選出には上下両院の過半数の支持が必要だが、上院議員は軍政下で任命された。そもそも国軍の影響を排除できない制度になっている。 こうした状況下で、貢献党がどれほど主導力を発揮できるのか国際社会は注目している。9月までに組閣ができなければ、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議には、軍出身のプラユット暫定首相が出席する可能性がある。プラユット氏

    【主張】タイの新首相選出 日米は安定へ働きかけを
  • 【日曜に書く】喋り出した刑事たち 論説委員・井口文彦 

    刑事は口が堅い。 捜査に関する情報を口外するなど、まずない。どこでどう容疑者側に伝わってしまうか、分からないからだ。 捜査終了後も黙して語らない。事件を語れば、当事者の「知られたくない事情」に触れてしまいかねない。 犯人を逃さぬため。被害者をこれ以上傷つけぬため。禁欲的ともいえる職業的沈黙の積み重ねが、警察への信頼になった。 が、その価値観では測れぬ出来事が起きた。7月、退官直後の殺人担当刑事が記者会見し、捜査批判をしたのだ。組織は揺れ、同僚たちは絶句した。 警視庁捜査1課元警部補、佐藤誠(64)である。 記者会見平成18年、東京で28歳の男性が死亡した。覚醒剤が検出され、警視庁は自殺と判断。12年後の30年、再捜査され、男性のだった女性を聴取したのが佐藤だ。女性は木原誠二官房副長官のになっていた。 再捜査でも事件性は薄いと判断され、打ち切りに。5年後の今年、『週刊文春』が「木原が圧力

    【日曜に書く】喋り出した刑事たち 論説委員・井口文彦