【テルアビブ=佐藤貴生】トルコのエルドアン大統領は25日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスについて「テロ組織ではない」と擁護し、イスラエルを非難した。ロイター通信が伝えた。中東では、ハマスの攻撃によるイスラエルの犠牲者と同国の空爆で犠牲となっているガザ住民に対する欧米の態度は「二重基準だ」との批判も出ている。 エルドアン氏は25日、「ハマスは解放運動グループであり、土地と住民を守るために戦うムジャヒディン(イスラム戦士)」と述べた上で、トルコは欧米と異なり、ハマスを「テロ組織」とみなしていないと強調。イスラエルに「無制限の支援」を与えている者がいるとも批判した。 エルドアン氏は9月、国連総会の場でイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ぎくしゃくした関係の改善に踏み出したばかりだったが、予定していたイスラエル訪問もキャンセルする考えを示した。 24日にはカタールのタ