ロシアの侵略を受けるウクライナが国境を越えて反撃作戦を展開し戦果をあげている。ウクライナ軍は6日に露西部クルスク州への作戦に乗り出し、東京都の面積の半分弱にあたる約1千平方キロを掌握した。 2022年2月にロシアがウクライナへ全面侵攻して以降、ウクライナ軍による本格的な越境作戦は初めてだ。昨年の大規模反攻では領土をほとんど奪還できなかったウクライナがロシアの隙を突いた。 プーチン露大統領を撤兵交渉の席に着かせるには、ウクライナ軍が軍事的な優位を確保することが必要だ。米欧日をはじめとする国際社会はそのための支援を惜しむべきではない。 ウクライナのゼレンスキー大統領によれば今年6月以降、クルスク州からウクライナ北東部スムイ州への砲撃が約2100回あった。越境はそれを止めるための行動で、領土奪取が目的ではないと説明している。 ウクライナは東部ドネツク州で露軍の激しい攻勢にさらされてきた。越境作戦