最先端の放送技術の研究開発成果を紹介するNHK放送技術研究所「技研公開2015」の一般公開が5月28日、東京・世田谷区の同研究所で開幕した。「究極のテレビへ、カウントダウン!」をテーマに据えた今回は、試験放送開始を2016年度に控えた8Kスーパーハイビジョン関連を多数展示。例年以上に「放送技術開発の主役」を印象づけた。 間近にせまった試験放送を踏まえた内容という意味では、入場口直後の「8K衛星放送実験」(展示番号1)は注目すべき展示と言える。港区お台場で撮影した映像をリアルタイムに技研まで伝送、設置された8Kテレビで受信するというデモで、8Kのカメラシステム(同1-1)や映像・音声信号インターフェース「U-SDI」(同1-2)、8K符号化・複合装置(同1-3)、12GHzの放送衛星を使用した8K衛星伝送システム(同1-5)など、最新の研究成果を結集して実現させたものだ。 2020年時点では