アメリカで、ハイイログマ(グリズリーベア)とホッキョクグマのハイブリッド種「ピズリー(pizzly)」が初めて目撃されたのは2006年のこと。 気候変動が原因で、北極圏に生息するホッキョクグマが絶滅の危機に瀕していることは今や周知の事実だ。 餌の減少によって内陸に後退したホッキョクグマが、アラスカに向かって北上したハイイログマと出会い、交雑(交配)して生まれたピズリーが、続々と増えているという。 Rare Hybrid Bear of Polar Bear and Grizzly Bear ホッキョクグマとハイイログマの異種交雑で誕生した「ピズリーベア」 地球温暖化が進む地球の中でも、特に北極圏における影響は深刻だ。現在のIUCNレッドリストによると、ホッキョクグマは「脆弱」に分類されているが、これは気候変動が生息地の変化を引き起こし、最大の脅威となっているからだ。 そのため、ホッキョクグ