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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (19)

  • 高齢化を強みへと変えた「再生のピッツバーグ」 - 赤の女王とお茶を

    四川地震、まったく人事ではないとはいえ、地震先進国としての日が蓄積したノウハウを世界に役立たせる大きな機会ともいえます。なんだかんだいって、人間はまだ自然災害すら制御できない存在ですし、情報空間の中で生きることもできません。自然に対するには、やはり地道に自然科学的な知識とノウハウを獲得していくしかないのです。 ところで、地震関連技術は日の「弱みを強みに」の大きな一例だと思いますが、現代の日には最大の「弱み」が一つあります。 切込隊長の指摘の通り、それは「高齢化」です。 これを弱み、問題として捉える言説は氾濫していますが、「強み」「チャンス」として捉える視点はまだそれ程は見当たりません。 地震関連に気を取られてすっかり忘れていたのですが、バイオ系で先日、パウダーをつけただけで切断した指が完全に生えるというかなりすごいニュースがありました。豚の組織から製造された特殊な粉末が、69歳の老人

    高齢化を強みへと変えた「再生のピッツバーグ」 - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2008/05/28
    >地震関連技術は日本の「弱みを強みに」の一例ですが、現代の日本の最大の「弱み」が「高齢化」です。ピッツバーグは「コスト」と捕らえず「強み」と捉えて意志と戦略によってヘルスケアの一大産業を築き上げた。
  • マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を

    ケーキ 「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」か 別に誰を批判というわけではなく、これらを読んでふと思いついたことですが。 fuku33さんのエントリにhokusyuさんがナチズムを持ち出してきて、確かにいきなりの飛躍のように思えるのですが、考えてみるとそもそもfuku33さんの教えておられる経営学、創始者はかのピーター・ドラッカー。 そしてドラッカーのキャリアはナチズムへの批判と分析から始まっていたりするのです。 ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/11/16メディア: 単行購入: 2人 クリック: 58回この商品を含むブログ (30件) を見るナチズムを体験したドラッカーはアメリカへ渡ってこの書を出版し、二度とあのような事態を引き起こさないための組織・社会運営の方法について考え始めます。

    マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2008/05/28
    >「経済にとって負担であるから社会政策を削る」のはむしろ「反経営」なんです。「トリアージ」のような事態を引き起こさないことがナチズムを体験したドラッカーのいう「マネジメント」のはずです。
  • 文字通りのLife Huckかぁ - 赤の女王とお茶を

    こちらとか読んで。 マニアックな話をすると、今現在一番ハックしやすい多細胞生物は線虫(C. elegans)ではないかな。 ぶっちゃけ私も学生の頃、「その場でクルクル回転し、熱を与えると緑色の斑点が光りだすC. elegans」、なんてのを作って遊んだことはあります。専門の人間から見ると全然大したことないんですが、フツーの人が見ると驚くでしょうね。 一応は研究の一環でしたし、これらの生物の遺伝子操作は手間もコストも大してかかりませんので、学生の片手間でもなんとかいけます。遺伝学の伝統も長くて知識の蓄積がありますし、ゲノム配列だってネットでフリーで読み放題。遺伝子ノックアウトはRNA干渉を使えば三日で出来るし、遺伝子の導入もうまくやれば一ヶ月もあればいける。ウイルスなんか使いませんし。飼育はちょっとした餌と恒温インキュベータがあればOK。もちろんやればやるほど深いんですが、コスト的な敷居はか

    文字通りのLife Huckかぁ - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2008/04/15
    >今現在一番ハックしやすい多細胞生物は線虫(C.elegans)ではないかな。大学の設備で「アフター5・週末の遺伝子操作学」なんてやれば面白いかも。共有のハブ、コンテストとか必要。線虫じゃあ所詮お遊び?いえいえ
  • 嫌中的なアプローチはチベットの利益にならない - 赤の女王とお茶を

    んじゃないでしょうか。単純に。 例えばこちらも最近話題のオーストラリアの反捕鯨運動を見るとよく分かるんですが、あからさまに日を嫌っている人達の言葉やパフォーマンスは、反発を招けど決して正しい効果は持ち得ません。 日や日人の態度を硬化させるだけで、捕鯨抑制に理解を示そうとする人にすら反感を抱かせるし、たとえ正しい理屈を言っても届かなくしてしまうわけです。 チベット問題に関して重要なのは中国当局が合理的判断によってチベットへの暴力行使を止め、自治の方向へ向かい始めるような流れを作ること。 面子を重視する中国のこと、嫌中的なアプローチでは多様な中国内の親チベット派にすら反感を抱かせかねません。 それでも悪いのは中国だ?もちろんその通り。 しかし今この場合最優先なのはチベットの利益であって、中国の不利益ではない。 とかく社会運動で重要なのは、目的を見失わないこと。ドラッカーもいうように、ビジ

    嫌中的なアプローチはチベットの利益にならない - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2008/04/15
    >反捕鯨運動を見るとよく分かるんですが、あからさまに日本を嫌っている人達の言葉やパフォーマンスは反発を招けど決して正しい効果は持ち得ません。最優先なのはチベットの利益であって中国の不利益ではない。EM菌
  • 「世の中は変えられないから自分が変わる」という人は自分で檻を作って自分で檻に入っている - 赤の女王とお茶を

    といえるのかもしれません。女性に限らずね。 自分で檻を作って自分で檻に入った奇妙な獣 社会システムというものが権力によって構築されるとするならば、その仕組みは当然、権力を利するようになっているはず。 つまり権力を持たないものが単純にシステムに「適応」することは、権力者を直接間接に利することに他ならず、「自分の首を絞めている」と見ることも可能です。 そうはいっても、目の前の権力や強者やシステムに適応・迎合した方が都合がいいという判断は個人・短期のレベルでは十分にありえます。 クラスでは空気に合わせて道化を演じた方が居場所を確保できるし 職場ではサービス残業に励んだ方が上司の心象がいいし アメさんに成果主義といわれれば成果主義、フラット化といわれればフラット化を所与にしておいた方がいいだろう そして 男性がカネや権力を握っているなら、それを男性と奪い合うより共有する立場に立った方がトクだろう

    「世の中は変えられないから自分が変わる」という人は自分で檻を作って自分で檻に入っている - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2007/12/28
    >権力を持たないものがシステムに「適応」することは、戦略とはいえ権力者を利すること「自分の首を絞めている」。とうとう女性大統領候補すら生まれるような現代を作り上げたフェミニズムは想像を絶するなあ、と
  • フラット化は局所ルールを破壊する - 赤の女王とお茶を 

    「うわべだけ規則に従って、規則違反はコッソリやるべし」という規律は、「健全な社会」にとって極めて重要である。 問題だけどたいして問題じゃないこと、悪いことだけどたいして悪くないこと、が、世の中にはたくさんある。そしてそれらは、コッソリ行なわれなければならない。 もちろん、いくら「コッソリ」見つからないからといって、何でもやっていいということにはなりません。グレーの領域には、グレーの領域なりの「ルール」があるわけです。「仁義」だとか「面子」だとか呼ばれることもある例のやつですよ。 別にグレーの領域に限りません。世の中一つのルールで全部治められるほど単純じゃない。それなら大工の息子とか家出した王子とかがとっくに世界を統一していることでしょう。 ただ人間がスゴイのは、そういう世界の多様性をうまく利用して価値に変えてきたこと。 民主主義、市場、科学。 これらは人間や世界が多様であることを前提とした

    フラット化は局所ルールを破壊する - 赤の女王とお茶を 
    ken_wood
    ken_wood 2007/12/06
    >世の中一つのルールで全部治められるほど単純なら大工の息子とか家出した王子とかがとっくに世界を統一していることでしょう。人間がスゴイのは、そういう世界の多様性をうまく利用して価値に変えてきたこと。
  • 赤の女王とお茶を - アメリカは「セイフティネットを自前で用意する社会」である

    安倍総理への提案:「人生のやり直し」に寛容な社会作りをしませんか? 人生をやり直すのはあなた?それとも総理? dan氏は「他人の人生にちょっかいを出さない社会」と表現しましたが、実際には「セイフティネットを自前で用意する社会」といった方がよいでしょう。 それは人脈であったり、宗教であったり、学閥であったり、組合であったり、NPOであったりして、あまりにも多様であるがゆえに「画一的な縛りがない」ように見えるし、そういった縛りを排除する力学が働くのです。 つまりいってみればアメリカは日とは比べ物にならないほどの「利益団体社会」であり、むしろ「多様な利益団体の集合体」こそが「アメリカ」だと考えるべきなのかもしれません。そしてそれらのセイフティネットを形成できなかった人たちはどうしようもない下流に追い込まれてしまう*1。 しかし逆に、十分な数の利益団体が競争状態にあるため、日のように寡占や独占

    赤の女王とお茶を - アメリカは「セイフティネットを自前で用意する社会」である
    ken_wood
    ken_wood 2007/12/06
    >アメリカは日本と比べあまりにも多様な「利益団体社会」で逆に、十分な数の利益団体が競争状態にあるため、寡占や独占が生じにくく、市場に似た集合知的状況を生み出している。ゆえに「画一的な縛りがない」
  • ”キモさ”の政治学 - 赤の女王とお茶を

    文字通りの印象論。 北村弁護士の演説のこと やっぱりこういうアジは小泉さんが図抜けていて、余人が真似すると小さく見えてしまいますね。麻生さんですら小物に見えてしまうのだから、小泉さんの扇動力は53万を軽く超えているに違いありません。 で、確かに扇動手法の基は万国共通なんですが、つらつら見てきた感じ、日には他国にない独特の傾向があるように思います。 それは キモい方が負ける といういたってシンプルなもの。 逆に言えば、キモくない方が勝つ。 そのあたりはさすが小泉さんで、通常の扇動手法に加えてキチンとこの「キモ史観」をも押さえていました。なんせ小泉さんが設定した「抵抗勢力」のキモいことキモいこと。 こうなるともう勝って当たり前、テロリストに対するセガールの如し。 その点、安倍さんはぬかっていました。あろうことか、自らの内閣の中に「キモさ」を発生させてしまった。「美しい国」に始まり、教育再生

    ”キモさ”の政治学 - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2007/12/06
    >扇動手法の基本は万国共通ですが、日本には他国にない独特のいたってシンプルな傾向「キモい方が負ける」があります。さすが小泉さん。麻生さんが今一つ押し切れないのは、福田さんが「あまりキモくない」点にあり
  • ホワイトカラー・Eはデフレ・ブースターでは? - 赤の女王とお茶を

    「ホワイトカラー・E!残業代を削り取れッ!」 ガォン! デザインはこんな感じで。 まあこれはネタですが。 厚生労働省:平成19年9月11日付閣議後記者会見概要 政局はアレコレあるとして、自民の基方針は変わりそうにないので、とりあえず物議を醸しているこちらを見てみました。 ここから読み取れる枡添大臣の労働に関する問題意識は大きく二つあるように思えます。 1.ワークライフバランスの問題。日人は労働時間が長すぎるので短縮し、もっと生活を楽しむべき。 2.日のホワイトカラーは生産性が低い。 うん、これ自体は概ね賛成できそうです*1。 でまず、1.の解決に関する大臣の基認識は、 私の認識を言えば、だいたい舌噛みそうな、そんな横文字で言うなってことですよ。ホワイトカラーエグゾン・・・、私だって、あなた、語学が達人だと言われている私だって、今、舌噛みそうになったんだ、そんなものわかるわけない。ホ

    ホワイトカラー・Eはデフレ・ブースターでは? - 赤の女王とお茶を
    ken_wood
    ken_wood 2007/09/17
    >期待するのはごく一部の経営者であり、国民のほとんどは「収入の減少」を警戒します。すなわち消費の一層の緊縮を招く危険が。また日本のホワイトカラーの「生産性」が低いのは「効率」「スピード」の問題なのか?
  • 赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド

    ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) 作者: キム・ステルレルニー,狩野秀之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/10/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 45回この商品を含むブログ (70件) を見る久しぶりに再読。やはり面白いです。 せっかくなんで生物学界の二大プレゼンテーター、リチャード・ドーキンスと故スティーブン・J・グールドの生物進化観と、その論争について簡単にまとめてみましょう。 「利己的遺伝子」のドーキンス。 「断続平衡説」のグールド。 なんといっても二人を特徴付けるのはこれらの斬新なキャッチフレーズでしょう。 しかし同時に多くの誤解を生んだのもこの言葉たち。まずこの2つのフレーズについて、よくある誤解と正しい理解をチェックしておきましょう。 ・利己的遺伝子 あまりにも有名なこのフレーズ。「ミーム」と並んで、ドーキンスのコピーライターとしての才能

    赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド
    ken_wood
    ken_wood 2007/08/13
    >「利己的遺伝子」と「断続平衡説」。二人を特徴付ける斬新なキャッチフレーズと多くの誤解の解説。社会と人生の進化も。グールド亡き今、ドーキンスの知性がいかに対立点のない二人の言葉を止揚していくのか。
  • 赤の女王とお茶を - 「自由の国」を支える「奴隷」と「暴力」

    ウェブは資主義を超える(池田信夫) 自由の過剰な世界 やっぱこの世代の人はマルクス大好きなんですね〜。微笑ましいくらい。アンカテのessaさんも同世代でしょうか? 結論からいうと、「自由の国」は、それを支える「奴隷機構」と「暴力装置」を前提に成立します。 マルクスは自由の国を、労働が生活手段ではなく目的となるような世界とし、そこでは生産力は増大して無限の富が実現すると考えた。 まず、人間がデータ生命になってチップに半永久的に封入されるような場合を除き、炭素生物として生きる限り必ず「汚れ仕事」や「単調労働」といった「生活手段労働」が生じます。 当然、「自由人」はこんなことはやりたくない。 だとすれば、誰かに「やらせる」しかありません。 つまり、安定した「奴隷機構」が不可欠ということになります。もちろんこれが完全に機械化される可能性はゼロではないでしょう。が、それほど精巧なロボットを作るより

    赤の女王とお茶を - 「自由の国」を支える「奴隷」と「暴力」
    ken_wood
    ken_wood 2007/07/03
    >情報が過剰になる程、吟味コストは上がり脳がバッファオーバーフローを起こし判断を印象に頼ることに。そこに洗脳の余地が。「生活手段」としての労働を「目的」として内面化。情報は暴力と共にあって力を発揮する
  • 赤の女王とお茶を : 穴を掘る仕事と穴を埋める仕事。そして「モモ」。

    個別の部門がどんなに効率を上げようと、また努力を重ねて「生産性」を上げようと、全体としては全く効果がない、どころかただ疲弊して後退するのみ、という状況が存在します。 穴掘りチームは穴を掘る。 どんどん深く、どんどん早く。地面にでかい穴を掘ることが彼らの「生産」。 穴埋めチームは埋めていく。 片っ端から土を放り込む。すばやく力強く、平らな地面が彼らの「生産」。 双方、仕事人間。 工夫を凝らし、自分を鍛え、いろんな機械を開発して「生産性」の向上に努めます。 毎日必死に働いている。 仕事の最中は、それなりに充実もしている。 でもしばらくやってきて、状況が前進している気がまるでしない。 努力が足りないのだろうか? もっと必死でやればいいのか? 多分そうなんだろう。 もっと掘らなくては。 もっと埋めなくては。 日でうまくいっていない部分を見ると、よくこういった構造が透けて見えます。 上げても上げて

    赤の女王とお茶を : 穴を掘る仕事と穴を埋める仕事。そして「モモ」。
    ken_wood
    ken_wood 2007/05/27
    >個別部門がどんなに努力を重ねて「生産性」を上げようと全体は疲弊して後退、皮肉なことに、これでも経済は回ってしまう。実質的な富は増えないまま、おカネがぐるぐる動くのです。「モモ」を読むべき時が来たよう
  • 赤の女王とお茶を (生存適者日記) - 性淘汰スパイラル

    アダムの呪い (ヴィレッジブックス) 作者: ブライアンサイクス,Bryan Sykes,大野晶子出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2006/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見るを読んでます。 ふ〜む。。遺伝子の擬人化表現がやや鼻につく感じかな。あと淘汰は染色体単位で働くわけでもないんですよね。ただ面白く読ませようという工夫は確かに凄いです。僕なんかは実験の様子などを延々書かれるとタルいところもありますが、映画的表現といえないこともないです。ルーツ探索ものは横溝正史かはたまたトンデモミステリか、ってな感じですが、好きな人にはたまらないでしょうね。 個人的には、性淘汰の恐ろしさを再認識。性淘汰スパイラルは一度回り出すと、クラッシュするまで止まらない、というのには同意します。 ここからは僕の意見も混ざりますが、有性生殖におい

    赤の女王とお茶を (生存適者日記) - 性淘汰スパイラル
    ken_wood
    ken_wood 2007/05/24
    >性的な「好みの傾向」は強化フィードバックも早く、定着し「個体の生存」を脅かすようになるまでエスカレートする。結婚制度は性淘汰を抑制するよいメカニズムだったかも。逆に現在の恋愛自由市場化は性淘汰を加速
  • 赤の女王とお茶を - いいかげん、教育を「量」で考えるのをやめたらどうか

    第101回 東大の「産業総論」で露呈 日人の知力崩壊が始まった 当分の間日は、ゆとり教育で頭がこわれた連中がまき起こす総社会的知的レベルダウン現象に悩まされつづけることになる。その間に日という国がこわれてしまわねばいいがと最近当に心配している。 もちろん、最終的には知識量が問われる場面もあります。 が、ここでも書いたように、一番重要なのは頭の中に「回路」を作ることなのです。 論理的な回路。 数学的な回路。 科学的な回路。 芸術的な回路。 文化的な回路。 歴史的な回路。 「センス」あるいは「モード」と言い換えてもいいかもしれません。 教育の「量」も「質」も、最終的にこういった「学習オートマトン的回路」を形成するためにデザインされなくてはなりません。 「ゆとり」だ「詰め込み」だという二元論で語っている限り、教育は良くなりようがないんですよ、立花さん。理科の知識を詰め込むだけでは科学的思

    赤の女王とお茶を - いいかげん、教育を「量」で考えるのをやめたらどうか
    ken_wood
    ken_wood 2007/05/24
    >一番重要なのは頭の中に「回路」を作ることなのです。「センス」あるいは「モード」と言い換えてもいい。「ゆとり」だ「詰め込み」だという二元論で語っている限り、教育は良くなりようがないんですよ。
  • 赤の女王とお茶を 茂木と梅田のいる場所は既に科学者が2000年に通過した場所

    科学者に衝撃を与えた「ロマンティックでない」グーグル 今頃何をいってるんだか。この人たちはかの「ヒトゲノム・プロジェクト」を忘れたのか? 特に茂木さん、生命科学研究の歴史を知らないんでしょうか。 あの頃も一種の狂騒状態で、バイオ研究者のすることはなくなるんじゃないかというまことしやかな説が飛び交ったもんです。 確かに遺伝子情報が誰でも手に入れられるようになり、それまでの単に遺伝子を同定しただけで論文が書けていた時代は終わりました。 しかし生命科学研究は終わるどころか、一層白熱しています。機械的な遺伝子配列の解読をしなくてすむようになったおかげで、より「人間的な能力」が研究にとって重要になりつつあります。 それは生物学的意味づけであり、根源的な洞察であり、観察と直観であり、イマジネーションの力なのです。 情報格差を利用して知識を切り貼りし、それっぽいハッタリでっている人たちにはやや危機的な

    赤の女王とお茶を 茂木と梅田のいる場所は既に科学者が2000年に通過した場所
    ken_wood
    ken_wood 2007/04/23
    >むしろ科学者が危惧すべきことは、大量の情報の海に遊びすぎて抽象と具象、モデルと現実を橋渡しする自然科学において最も重要な点を忘れてしまうこと。グーグルのやっていることは「ウェブゲノム・プロジェクト」
  • 赤の女王とお茶を - 最終警告!本当は怖い盲目的予定調和説

    直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。 これはアレですね、はてなとかブクマとかやってる暇があったら仕事しろってことですね。あいすみません。 というのはまあ冗談として。 日のネットに批判的言説が多いのは匿名性と関連あるでしょう。日では実名の個人間で批判するリスクが高いわけで、その証拠に日のリアルではむしろ馴れ合い型コミュニケーションが主流です。組織を背負わず、個人として面と向かって他人を批判できる人は少ないですよね。 つまりリアルにおける批判技術の乏しさがネット・匿名における批判指向性を高めていると考えられます。 弾さんのいうように、的確な批判こそが問題解決に向かう。そもそも科学的思考には批判的思考が欠かせません。 確かに単なる揚げ足取りやアジテーション的批判は感情を煽るばかりで、何も解決しません。しかし同様に、ポジティブなアジ

    赤の女王とお茶を - 最終警告!本当は怖い盲目的予定調和説
    ken_wood
    ken_wood 2007/03/23
    >小室直樹は「盲目的予定調和説」を挙げています。デジャヴ。日本の批判様式の欠点は「姿勢」と「方法」をごっちゃにすること。正しい意志や姿勢があれば、方法がどうあれ批判は「水をさす」ことにされてしまう。
  • 赤の女王とお茶を - 日本の理系が敗北するたった一つのシンプルな理由

    残業代を払えない経営者は無能である 有能な経営者を期待したら負けである なかなか面白くなってまいりました。 経営に関することは御大二人にお任せするとして、私はこれを一種の「理系哀歌」モノとして読みました。 ですが実は、日技術者や研究者の社会的立場がいつまでたっても弱く、「搾取」され続ける理由は明白なんです。 支持団体がないから これですよ。 もちろん瑣末な理由はいくらでも出して来れますが、社会的に観るならば間違いなくコレです。 例えば米国。 かの国には世界最大・最強の理系支持団体、 "AAAS (American Association for the Advancement of Science)" があります。 262の支部と1000万人の加入者を誇るこのNPOは世界最高峰の科学雑誌「Science」の発行元として有名ですが、ホームページを読めばその活動はまさに「アメリカ理系力」の

    赤の女王とお茶を - 日本の理系が敗北するたった一つのシンプルな理由
    ken_wood
    ken_wood 2007/01/31
    >262の支部と1000万人の加入者を誇るNPO「AAAS」。政官産学に人脈と見識を築く手助けをする。シリコンバレーの下には実はこういう巨大で堅固な支援団体があるのです。競争が激しい分互助システムも発達している。:昔は?
  • 2006-11-27

    別に厳密な定義があるってわけじゃなく、個人的印象論。 道徳は、共同体のルール。 倫理は、自分のルール。 つまり、共同体が崩壊した時に失われるのが道徳で、それでも残るのが倫理、と。 そういう意味で考えると、日には「道徳教育」はあっても「倫理教育」がないよなあ。 もともと「倫理」というと一神教的な「神から自分へのルール」だったわけで、そのあたりの文化的な差もあるのかも。 まあp_shirokuma氏やfromdusktildawn氏のように、道徳にしろ倫理にしろ単に環境適応のために必要なミームとして捉えることも可能ではあるでしょう。 ただここでfrom氏がいうように、人間の意志は単なる環境適応の奴隷ではないわけで、その意味で「自分のルール」というのは非常に「人間的」といえるのかもなあ、とか思いました。 関連:コールバーグの道徳性発達理論 道徳的命令に従う訓練ばかりやってると、メリット・デメリ

    2006-11-27
    ken_wood
    ken_wood 2006/11/29
    >道徳は、共同体のルール。倫理は、自分のルール。共同体が崩壊した時に失われるのが道徳で、それでも残るのが倫理、と。そういう意味で考えると、日本には「道徳教育」はあっても「倫理教育」がないよなあ。
  • 本当の「待ち組」は誰か:赤の女王とお茶を (生存適者日記・第二部)

    http://www.hatena.ne.jp/1138852903 現在、ポスドク(薬)中なのですが、最近、民間就職活動をしています。 しかし、新卒と違い、バイオベンチャーくらいしか内定取れません。 新卒で製薬に就職した人に比べると、研究環境・待遇ともに雲泥の差…… http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C478131471/E20060202140334/index.html むしろ、「勝ち組」「負け組」のほかに、挑戦しないで待っている人「待ち組」がいると思います。 真の「待ち組」とは「勝ち逃げ組」のことですよ。 彼ら真の「待ち組」が待っているのは「賭け組」。煽りに乗ってリスクを自ずからその身に負ってくれる人達です。 「カチ組」「マケ組」の真の姿は「マチ組」「カケ組」だったというわけです。よくできてますな。 追記: 例えば、宝く

    本当の「待ち組」は誰か:赤の女王とお茶を (生存適者日記・第二部)
    ken_wood
    ken_wood 2006/11/14
    >真の「待ち組」とは「勝ち逃げ組」のことですよ。彼らが待っているのは「賭け組」。煽りに乗ってリスクを自ずからその身に負ってくれる人達です。例えば、宝くじ。
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