小川敏夫法相は20日の閣議後の記者会見で、死刑制度の存廃に関する勉強会を打ち切って死刑を執行したことについて平岡秀夫前法相から批判されたことに対し「勉強会自体が、結論を出すためのものではなかった。法律が、法相は執行しなければならないと定めている」と反論した。 小川法相は「勉強会は死刑制度の廃止、存続両派の意見が強く、まとまった意見が出るものでもなかったので終わらせた」と発言。「さまざまな意見があるから、執行しないという考えはない」と述べた。 平岡前法相は18日のシンポジウムで「勉強会の報告書では、何らの判断も示されなかった。国民的議論を行う目的が達成される見通しが立たないまま、打ち切られたのは大変残念」と発言していた。平岡前法相は4カ月余りの在任期間中に死刑を執行していない。 勉強会は、千葉景子法相(当時)が10年に設置し、代々の法相が引き継いできた。小川法相は今後、死刑制度について、新た