鶏もも肉や鴨もも肉のコンフィはビストロの定番料理。コンフィという言葉の語源は保存する(CONFIRE)という言葉で、元々は果物の砂糖漬けを指していたよう。肉のコンフィは元々、冷蔵庫のない時代に肉を保存する技術として発達した調理法です。 さて、このコンフィ。「油脂で加熱することによって、脂が染みこんでしっとり仕上がる」という風に説明されることが多いようですが、モダニストキュイジーヌの生みの親、ネイサン・ミアボルトはこんな風に指摘しています。(『Cooking for Geek』ジェフポーター著 水原文訳 オライリージャパン刊) 油のなかで肉を調理すると、本当に肉に変化が起こるのか? まったくわけがわからないよ。油の分子は大きすぎて肉の中には入っていけないはず だ。外側にあるはずだよ。まったくもってその通りだと思います。 実はコンフィのポイントは油ではなく、温度にあるのです。比較実験してみまし
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