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ブックマーク / cpplover.blogspot.com (9)

  • 警察官に職務質問をされた話

    とても日差しの暑い7月、木場の自宅から銀座にある職場まで5kmの道を、5kgはある荷物を背負って徒歩で通勤していた。その日の私の出で立ちは、日焼けを防止するための大きな帽子、OD色の即乾シャツ、クライミング用のジーンズ風ストレッチパンツ、半長であった。勝鬨橋を超えて自販機で飲み物を買うと、急に警察官が3人近寄ってきた。 警察官「ちょっといいですか」 私「何ですか」 警察官「荷物の中を確認させていただきたい」 私「嫌です」 警察官「なぜですか」 私「応じる義務がないからです」 警察官「危険なものが入っているのではないですか」 私「入っていません」 警察官「では見せて証明してください」 私「見せる義務はありません」 このような問答がしばらく繰り返された挙句、私は出社をしなければならないのでその場を離れようとした。すると、警察官は回り込んで私の往来を妨害してくるではないか。人の往来を妨害するの

  • Appleのマーケティングに騙されてはいけない

    Appleアメリカで容疑者のコンピューターの暗号解除に協力するよう裁判所命令を出されたかどで、Appleは顧客のプライバシーとセキュリティを脅かす命令だとして反対する公開声明をだしている。世間はAppleの顧客のプライバシーとセキュリティを守るようにみえる姿勢を賞賛しているようだ。 しかし騙されてはいけない。これはAppleのマーケティング戦略に過ぎない。Appleは顧客のプライバシーとセキュリティを守る技術的な最善の努力を一切果たしていないので、プライバシーとセキュリティを気にかける人間はApple製品を使ってはならないのはもちろんである。 そもそも、Appleは国家政府に秘密裏に協力していた前科がある。今更顧客のプライバシーを守る云々などと言い出したのは、アメリカ政府による監視の実態を告発した真のアメリカの愛国者Snowdenの登場以降である。顧客のプライバシーとセキュリティをないが

  • HTTPステータスコード451(政治的な検閲)が正式に承認される

    mnot’s blog: Why 451? draft-ietf-httpbis-legally-restricted-status-04 HTTPステータスコード451がIETFで正式に承認された。近いうちにRFCとしても発行される。 元ネタは、Ray BradburyのFahrenheit 451(華氏451)というタイトルの小説で、これはディストピアな検閲社会を描いている。 451の意味は、403(禁止/権限がない)と似ているが、正確な意味は、ドラフトを引用すると、以下の通り。 このドキュメントはサーバーオペレーターが、あるリソース、あるいはあるリソースを含むリソース群に対し、閲覧を検閲するよう法的な命令を受け取った時に使うHypertext Transfer Protocol(HTTP)ステータスコードを規定するものである。 このステータスコードは、法律や一般大衆の雰囲気がサーバー

  • ドワンゴの女子マネという過酷な訓練

    ドワンゴ現在、ドワンゴでは「女子マネ弁当」という企画が復活している。 過去の女子マネ弁当の様子については、すでに社外にも相当の情報が出回っているので、例えば以下のような情報を参考にしてもらいたい。 【第1回】ドワンゴ大改革の鍵は、インフラと女子マネージャー。|川上量生の胸のうち|川上量生|cakes(ケイクス) ドワンゴ「助けて! エンジニアが朝出社しないの!」→ 女子マネージャーが弁当を手渡してくれる「女子マネ弁当」システム導入で生活習慣改善へ - ねとらぼ 今回は、その女子マネ弁当の実情に迫る、社内からのレポートをお届けする。 女子マネ弁当の概要とは以下の通りである。 3月17日から、4月25日までの一ヶ月間、午前10時30分までに出社すると、以下の特典がある 午前10時30分から、エンジ色のジャージを来た女子マネ人員(なぜか若い女性のみで構成されている男女比率の偏った集団)が、エンジ

  • なぜいまだにコミケを開くのか

    この日には、「コミケ」という慣習的な催しがある。私は行ったことがないし、よく知らないのだが、何でも年二回ほど、東京のビッグサイトとかいう施設を貸しきって行われているそうだ。 聞くところによると、この「コミケ」では、「同人」と呼ばれる、手作りの作品(多くはマンガであるが、小説やソフトウェア、彫刻、あるいは独自のプリントがされたシャツやキーホルダーなどといった作品もあるそうだ)を展示し、また販売しているそうだ。この作品の質は玉石混合で、中にはプロの印刷屋に依頼して美しい印刷製の作品もあれば、普通のプリント用紙に個人用の簡易なプリンターで印刷して、ステイプラーで止めただけといった作品もあるそうだ。 大多数の作品は、後者のような簡易的な個人製作のもので、その価格も、原価程度だそうだ。 聞くところによると、この「コミケ」は、大変有名な催しで、全国から人間が一斉に一箇所に集まり、開催地はさながら芋

  • 日本国が危険な自主規制社会に突入しようとしている

    最近気になる声がある。「最近の広告にはわいせつ物が増えた。けしからん」という声である。この声は非常に危険である。 なぜ危険なのかというと、我が国では、刑法175条により、わいせつ物の頒布や陳列、頒布や陳列を目的とした所持は違法だからだ。 過去にも多数の芸術作品が、わいせつであるとして不当に撤去され、作者は罰せられている。実に、我が国は表現の自由を有せざる劣等国である。表現の自由が認められない世界では、思想の自由もなくなる。 したがって、我々はわいせつ性の判定に、もっと慎重になるべきである。なぜならば、一度わいせつ性が認められるや、その表現は違法になるからだ。表現を規制する法律を動かす便利な理由を自ら作り出しているのである。 さて、件の広告とやらは如何。幸い、あの有名な高木浩光氏が、スクリーンショット付きで実例を上げている。 togetter をスマホで見ると、常にこの手の広告。もうtoge

  • DNSの終焉が垣間見える、ぶっ飛んでて危険すぎるお名前.comの検閲事件

    忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして | ドメイン取るなら お名前.com ドメイン取得 年間280円~ 忍者TOOLSは、お名前.comというドメイン名レジストラにninja.co.jpのドメイン情報を管理させていた。忍者TOOLSは、ninja.co.jpというドメインを、自社の様々なサービスに使っていた。そのサービスは、忍者TOOLSのユーザーが使うものである。 さて、お名前.comの主張では、忍者TOOLSのユーザーがお名前.comの規約違反を起こしたために、ユーザーの規約違反は、すなわちそのユーザーのサービス提供元の規約違反であるとし、事前の協議や警告すらなしに、一方的にninja.co.jpのドメイン情報を消したそうだ。 これは恐ろしく危険な事件である。問題は、DNSが階層的な中央管理をされたシステムである以上、この問題は仕組み上どうしようもないという事である

  • Gumroadの仕組み

    今、Gumroadが話題となっている。いったいこれはどういうサービスなのか。どのような仕組みなのか。それを調べたので、メモがわりに書いておく。 Gumroadは、URLの販売代行を行うサービスである。 たとえば、芸術的な絵を描いて、そのデジタルデータを売りたいとする。別に高く売るものではない。例えば、数百円で売りたいとする。広く売るものではない。例えば、せいぜい数十人から数百人程度に売れれば良しとする。デジタルデータに対する課金は、何も目新しいものではない。そのためにはまず、そのデータをダウンロードできるURLを用意する。これは簡単である。何しろ、レンタルサーバーは月数百円から存在するし、無料のファイルホストサービスも存在する。URLを、たとえば、http://www.example.com/art.zipとする。ここまでは簡単である。問題は、このURLを公開してしまっては、金が手に入らな

  • mixiが派手に失敗している件

    もう、SNS需要は一巡している。つまり、SNSに興味を示すユーザーは、すでにどこかのSNSサービスを使っているであろう。つまり、SNSは、もうこれ以上ユーザー数を増やすことはできないのだ。 これはSNSにとって問題である。従来、SNSの収入は広告に頼っていた。今では、SNS内のゲームによる収入もかなりあるが、やはり、まだ広告の力は大きい。手っ取り早く広告収入を上げるためには、ユーザー数は多ければ多いほどいい。また、新規ユーザーを常に獲得しなければならない。というのも、新規に入ってきたユーザーは、すでにいる興味が覚めたユーザーより、より多く操作をするので、広告収入もより得られるであろう。 広告収入を上げるには、Webサイトで操作している時間を増やすのが、非常に効果的である。 しかし、SNS需要はすでに一巡している。得られないものを得るためには、新規の何かが必要である。従来、ほとんどのSNS

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