米カリフォルニア州の一部の学校が、動物福祉の観点から、生物の授業で動物を使うすべての解剖を廃止し、コンピューターによる「バーチャル解剖」に切り替える。「解剖は動物虐待だ」として反対している団体、米動物福祉研究所が3日、発表した。 ロサンゼルス近郊にあるランチョベルデ高校など7校で、本物のカエルの解剖に近い体験がマウスの操作でできるというソフトウエア「デジタル・フロッグ」を使う。ソフトの使用料を同研究所などが学校に寄付し、学校は今後5年間、本物の動物の解剖を行わないことを約束する。 同高の校長は地元メディアに「実際の動物の解剖とはやはり違う。だが、それほど大きく違うわけではなく、生徒が失うものはない」と話している。