読売新聞の記事によると、米ケース・ウエスタン・リザーブ大の物理学者らが、ブラックホールというものは存在しない可能性があると主張しているそうだ。近く物理学の一流ジャーナルに掲載される。 従来の理論では、ブラックホールにはどんな物質も外へ脱出できなくなる境界面があるとされていた。この境界面から物質が逃げ出すように見える現象が起き、ブラックホールが「蒸発」する可能性についてはすでに指摘されていたが、今回の新説によれば、物質の流出が星がつぶれていく途中にも活発に起きるため、実際にはブラックホールになり切れないという。それでも複雑な効果により、外から観測した場合はブラックホールがあるように見えるとのことだ。