『「編集手帳」の文章術』(竹内政明著、文春新書)は、読売新聞の看板コラム「編集手帳」の6代目執筆者である著者が、その経験に基づき、ときに自身の"失敗作"すら公開しながら展開する「文章術」。その文体は柔らかくて読みやすく、ウィットに富んでいます。 たとえば序文の「猫の水泳談議 ─はじめにー」では、「マグロは海中を時速160キロで泳ぐといいます」と切り出し、「私はマグロではありません。水棲生物ですらありません。ほんとうは泳げないのに、間違って文章の海に落ちてしまった猫です」とつなげます。そしてさらに、こう続けています。 文才に恵まれぬ身で誰のいたずらか、読売新聞朝刊の一面コラム「編集手帳」を書いてきました。もう11年になります。何度も溺れかけては塩辛い海水を飲みました。自慢できるとすれば、死にもせず、いまもしぶとく水に浮いていることだけです。 ユーモアを盛り込みながら同時に謙遜もし、無駄のない
高島:毎回この対談では、ちょっとした「食べ物」のお土産を持参しております。ただ……今回は悩みました。小山さんといえば、いつも美味しいものを召し上がっている、グルメでしょう? 小山:いえいえ。そんなこと、ないですよ(笑) 高島:というわけで、そんな小山さんをして、「うわ、これ、初めて食べたぞっ」という一品をお持ちしました。 小山:へえ、なんですか?やっぱり、野菜? 苦い!でもうまい!絶滅危惧種野菜、登場 小山薫堂(こやま・くんどう)氏 放送作家。脚本家。1964年6月23日熊本県天草市生まれ。日大芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「カノッサの屈辱」「東京ワンダーホテル」「ニューデザインパラダイス」など斬新なテレビ番組を数多く企画。「料理の鉄人」「トリセツ」は国際エミー賞に入賞した。2008年公開された「おくりびと」が初めての映画脚本となるが、この作品で第60回読売文学賞戯曲
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