京都大学(京大)は3月24日、ミクロの世界での水の流れを表す式(ストークス方程式)を用いて、ヒト精子の運動とその周りの液に現れる特徴的なパターンを見出すことに成功したと発表した。 同成果は、同大 白眉センターの石本健太 特定助教らによるもの。詳細は米国物理学会の学術誌「Physical Review Letters」に掲載された。 生物のオスから射精された精子は、メスの卵に到達するためにべん毛を使ってメスの体内を泳いでいくことが知られているが、この遊泳能力が落ちると、男性不妊を引き起こすと考えられ、ヒトの不妊治療においては、精子の運動率の調査が行われている。また、生物によって多少の差はあるが、精子の大きさは数十μm程度であり、水の粘度の影響を受けやすいことも分かっており、これまでの研究では、ミクロの世界での水の流れを表すストークス方程式を用いて、精子の泳ぎの仕組みが調べられてきた。しかし、
先日、たまたま見つけて購入した「Nature in Code」に掲載されていた、感染症シミュレーション(SIRモデル)が面白そうだったので作成してみた。 demo 白いセルが感染可能者(感染する前の健康な人)、赤いセルが感染者、緑のセルが隔離者(死亡、もしくは快復して免疫を獲得した人)となる。 参考書のコードを少しカスタマイズして、感染率や隔離率を調整できるようにした。 感染率が高いと早く広範囲に感染が広がり、隔離率が高いと早く収束する。 数値は、「初期感染者」以外は、0〜1の値で割合を示す。例えば、感染率が1の場合、隣接する感染可能者は100%感染する。 初期免疫保持者率は、感染が広がる前に免疫を獲得している人(灰色)の割合。 初期免疫保持者が多いと、拡散せずに早期に収束する。(集団免疫効果) このシミュレーターだと初期隔離者がランダムに配置されるため、集団免疫率は入力した数値より低くな
東京大学(東大)と東京工業大学(東工大)は1月31日、冥王星の赤道域に存在するクジラ模様の褐色の地域「クトゥルフ領域」が、衛星カロンが形成されたときのジャイアントインパクトの痕跡であると発表した。 同成果は、東大 大学院理学系研究科の関根康人 准教授、東工大 地球生命研究所の玄田英典 特任准教授らによるもの。詳細は英科学誌「Nature Astronomy」に掲載された。 直径2400kmほどの準惑星である冥王星の中で、もっとも目を引くのが赤道域を中心に幅約300km、長さ約3000kmにおよぶクジラ模様(クトゥルフ領域)であるが、これまでの研究から、水氷と褐色の高分子有機物が混合した物質でできていると考えられてきた。冥王星が含まれるカイパーベルト天体に存在する褐色物質の候補としては、大気中の化学反応でできる有機物エアロゾルが考えられてきたが、そうしたエアロゾルは全球的に生成し、地表面に比
ナゾの渋滞はこうやって起きる...交通現象シミュレーターから学ぶこと2016.06.18 22:0014,890 Rina Fukazu 運転手だって、人間だもの。(今のところ) 突然、前方の自動車たちの減速が始まって、ナゾの渋滞に巻き込まれたことってありませんか? 事故も起きていなければ、道路封鎖もなく、国賓車列だってないのに...。そんな交通現象をシミュレーションで解明できるモデルTraffic-Simulation(ベータ版)が登場しました。 こちらは、ドイツにあるドレスデン工科大学で「自然渋滞」とよばれる分野を研究しているMartin Treiber氏によるシミュレーションモデル。道路上のボトルネックと交通混乱の相互作用によってどんな渋滞が発生するか、ウェブ上で体験できます。 環状の道路を走行する自動車たちの「スピード」「密度(走行台数)」のほか、自動車どうしの速度に「タイム・ギャ
エレクトリカル・ジャパン(Electrical Japan)は、電力供給(発電所マップ)と電力消費(夜景マップ)の「見える化」とシミュレーションを通して、東日本大震災後の日本の電力問題を考えるためのサイトです。 日本の発電所が各地に建設されてきた歴史を、Google Maps地図上でアニメーション表示します。 最も古い設備が運転開始した日を基準とします。また運転開始日が不明の発電所、および昔に廃止されてデータベースに登録されていない発電所は、このアニメーションに登場しません。 特に注意すべき点は、火力発電所に関する情報です。アニメーションの初期に表示されるのは水力発電所だけですが、それは火力発電所が当時に存在しなかったわけではなく、当時の火力発電所がすでに廃止されているためです。火力発電所が最初期から存在していたことは、ここで強調しておきます。 出力の合計は現在の発電所出力を合計したもので
このページでは、プログラミングのテクニックというよりもむしろ、プログラミ ングの対象そのものについての観察が主題です。 [目次] #1.ボールの衝突運動のシミュレーション 幾つかのボールが完全弾性衝突を繰り返しながら運動するシミュレーション・ プログラムを考えます。 下の絵は、ここで取り上げるプログラムのバリエーションの1つです。上の部 分は、ボールの衝突現象の様子をシミュレートしたもので、下の部分に個々のボ ールのエネルギーの時間変化をプロットしています。 衝突時のボールの速度、質量や衝突角度によって、相手にエネルギーを与えた り、もらったりする様子が観察できます。単純な現象ですが意外に楽しめます。 #2.ライフゲーム Conwayのライフゲームです。単純なルールから複雑なパターンをつくりだす様 子を描くゲームとして知られています。下の絵はある種(タネ)から世代変化し てゆく生命体の様子
このページでは、プログラミングのテクニックというよりもむしろ、プログラミ ングの対象そのものについての観察が主題です。 [目次] #1.ボールの衝突運動のシミュレーション 幾つかのボールが完全弾性衝突を繰り返しながら運動するシミュレーション・ プログラムを考えます。 下の絵は、ここで取り上げるプログラムのバリエーションの1つです。上の部 分は、ボールの衝突現象の様子をシミュレートしたもので、下の部分に個々のボ ールのエネルギーの時間変化をプロットしています。 衝突時のボールの速度、質量や衝突角度によって、相手にエネルギーを与えた り、もらったりする様子が観察できます。単純な現象ですが意外に楽しめます。 #2.ライフゲーム Conwayのライフゲームです。単純なルールから複雑なパターンをつくりだす様 子を描くゲームとして知られています。下の絵はある種(タネ)から世代変化し てゆく生命体の様子
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