東邦大学、水産研究・教育機構水産技術研究所、日本大学、地球・人間環境フォーラム、ミュージアムパーク茨城県自然博物館の研究グループは、中国大陸由来の新たな腹口吸虫(淡水に生息する寄生虫の一部グループ)が利根川水系に侵入し、在来魚などに寄生していることを明らかにした。 この寄生虫は、中国大陸原産で、日本にはまだ侵入報告のない新種であることがわかった。本種にドルフス腹口吸虫という学名をつけ、利根川水系での生活史を調べた。 本吸虫は、2021年のサンプルから出現していることが分かり、2020年ごろに日本に侵入して個体群を拡大させてきたと推定された。ドルフス腹口吸虫の幼虫はカワヒバリガイ(特定外来生物)を感染源とし、さらに在来淡水魚(ヌマチチブ・ヨシノボリ類)、ブルーギルやチャネルキャットフィッシュ(いずれも特定外来生物)に寄生することがわかった。 特にブルーギルとチャネルキャットフィッシュの感染個
