短期間で科学技術を発達させた人類は、地球の生態系や気候に大きな影響を与える存在となっています。この自らの経験をもとに、地球外生命探査では技術が存在する証拠として「テクノシグネチャー(technosignature)」が話題になります。宇宙から地球を観測したとき、人類はその存在を示すサインを生み出すことができる「技術的知性(technological intelligence:TI)」を持つ生物の典型といえるからです。 【▲ 地球外の工業文明とその存在を示すテクノシグネチャーのイメージ図(Credit: NASA/Jay Freidlander)】近年「人新世」という言葉が造られましたが、その背景にはこのような事実が想定されていると考えられます。 生命にとって、液体の水が存在することは欠かせない条件であり、地球の生命も海の中で誕生したと考えられています。私たちの太陽系では、木星の第2衛星エウ
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