Intelからまた量子コンピュータに関する発表があった。ただ、今回の製品は、量子デバイスではなく、特殊な半導体だ。この製品の意味するところは何なのか、考えてみる。 連載目次 「こんなの出ました!」と発表するのはいいのだが、発表してからしばらく経過してもそのインパクトが身近に伝わってこないと、だんだんと注目を集められなくなってくる。その上、発表ばかりを繰り返していると、確かに何か進歩があったとしても、細かすぎてよく分からないし、いつものことだし、「それが何?」ということになりかねない。「オオカミ少年」的なものが発生してしまう。 世間一般に対する量子コンピュータも、そういう世界に半分踏み込んでしまっているのではないかと思う。××qubitの動作が確認できたなどという発表は、これまでもちょくちょくあった。学会的にはライバルを出し抜く大きな一歩でも、すぐに実用化されるわけではない。 それに何やら不