■言語政策 同化政策のかなめ■ *2010年10月20日、チャプチャにおける「チベット語擁護」を訴える高校生によるデモ。 ■中国政府によるチベット“語”抹殺 語順や「てにをは」のような助詞の存在を考えると、チベット語は日本語に似ていると言ってもいい言葉だろう。チベット語とその方言を使う人々はチベット高原全域とヒマラヤ南麓を中心に約1200万人いると言われている。かつてはこの地域だけでなく、モンゴルや現ロシア連邦内のカルミック共和国、トゥバ共和国、ブリヤート共和国を含める地域の高等教育言語であった。しかし、60年間に渡る中国支配の下でチベット語は組織的に消し去られようとしている。 焼身者の内、多くの人たちが遺書の中で「チベット語擁護」を訴え、最後の叫びの中で「言語自由」を訴えている。それほど今、チベット文化、宗教、アイデンティティーの基礎であるチベット語が消え去るのではないか、中国共産党によ