(CNN) 中東などの産油国12カ国でつくる石油輸出国機構(OPEC)は27日、ウィーンで総会を開き、1日あたりの生産目標を現在の3000万バレルで維持することを決めた。 議論は6時間にわたって行われた。最近の原油安を憂慮する一部の加盟国からは、2008年以来6年ぶりとなる減産を求める声が上がっていた。 だが加盟国中最大の産油国であるサウジアラビアが減産に反対。市場占有率を維持するとともに、コスト高の米国産シェールオイルとの競争で優位に立つ狙いがあったとみられる。 この決定を受けて欧州の代表的な原油指標である北海ブレント原油の相場は約7パーセント下げて1バレル=72.60ドルに下落。米国の指標であるWTIの価格も同様に下げ、69ドルを下回った。 原油価格は6月以降、3割も下落している。アナリストによれば、価格下落を止めるには日量150万バレル程度の減産が必要だ。 減産を求めていたのはナイジ