中国当局の統計によると、19の省・市で不動産開発投資が減速した(MARK RALSTON/AFP/Getty Images) 中国経済が一段と失速するなか、中国国内不動産市場の低迷も鮮明となった。中国メディアは、国内19の省・市の不動産投資の伸び率が落ち込んだ一方で、一部の地方政府が不動産政策を転換したと報道した。 中国メディア「21世紀経済報道」19日付によると、中国国家統計局が公表した上半期不動産開発投資統計では、不動産企業は中国東部の大中都市への投資を増やし、中部や西部の中小都市への投資を減らす傾向が著しくなっているという。上半期、東部の不動産開発投資は前年同期比9.9%増。中部と西部の伸び率はそれぞれ0.3%と3%鈍化した。 国内31の省・市のうち、19の省・市の不動産投資の伸び率が鈍化した。山西省、遼寧省、内モンゴル自治区、甘粛省など各地の下げ幅は10%を上回った。青海省と寧夏省