家電全体の大きなトレンドとして、純国産で高品質な高価格の製品と、平均的な性能の低価格製品の二分化が進んでいる。その代表例が液晶テレビだろう。 高画質で多機能を謳う国産テレビが並ぶなか、低価格を武器にする韓国や中国製のテレビが数多く並んでいる。国産と同じ価格で同程度の画質なら、2~3サイズ大型の画面が手に入るので、大きさ重視の人にとっては魅力的だろう。 そして、令和元年。テレビに続けとばかりに、中国企業のハイセンスのエアコンが日本市場に進出してきた。とはいえ、小さい部屋向けのエアコンは、以前から海外製がOEM供給され、国産メーカーのブランドで売られている。 確かに国産品もある。それは大きい部屋用の超省エネエアコンだ。超省エネ機能には、高い技術が必要とされ、この点においては日本がまだ世界をリードしている。しかし、6~10畳未満向けの小型エアコンは、海外勢の技術の追い上げもあり、価格競争になって