JUGEMテーマ:恋愛小説 貴方を“先生”と呼べるのも、きっと今日が最後でしょう。 私は間も無く、海の向こうの遠い国へと嫁ぐ。 初めから分かっていたことだというのに、その事実を未だに受け止めきれずにいる私がいる。 思えば私の運命は、とても数奇なものだと思う。 本来ならば旧王家の血を引いてはいても、一介の公爵令嬢であったはずなのに、父が革命により新王に即位したばかりに、私は齢2才にしてこの国の王女となった。 きっと誰もが羨むであろうこの立場は、けれど同時に、祖国を守る義務を負う、とても重いものでもあった。 物心ついた時には既に、国を守るための同盟の証として、海を隔てた異国の王太子との結婚が定められていた。そして、次期王妃としての教育を叩き込まれる日々……。 けれど、そんな運命が、私と貴方を出会わせてくれた。 思えば私、無神経な子どもだったと思うわ。会ったばかりの貴方に、 「あなた、本当に私の