太平洋戦争 (岩波現代文庫―学術) 作者: 家永三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/07/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る 満州事変から対米英戦争にいたる、日本の15年間の戦争の過程を、国内の情勢と、外地や戦場の状況を叙述しながら振り返り、なぜあの戦争が止められなかったか、またそれがいかに破壊的な結果をもたらすものであったか、そしてその経験が戦後にどのように継承されたか(あるいはされなかったか)を、時代の体験者であり歴史学者である著者自身の倫理的関心に基づいて考察した本である。 吉田裕による文庫版の「解説」には、本書の特徴がきわめて適切にまとめられているのだが、その一つに、『諸領域を総合した、体系的な通史という叙述のスタイルをとることを最初から意識的に放棄していること』が挙げられている。 このような姿勢は、初版の序や第
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