今日は某mixiコミュで話題になった笠井潔の著作『国家民営化論』(光文社)の一節について簡単に語ってみようと思います。 笠井潔といえば、奈須きのこ著の小説「空の境界」(講談社)の後書き解説で、思想家以外には全く意味不明の内容を書き殴っていた(この本の読者層にとって大半が意味不明な代物)せいで不評を買ったこともありますが、元々そういう人ですから・・・ では笠井潔『国家民営論』に置ける「軍隊民営化構想」を引用します。ただし書かれた年代(1995年)が冷戦崩壊直後である事から、現在の状況にそのまま当て嵌めるわけにはいかないでしょう。 ポスト冷戦の国際社会では、交戦権の行使による国際紛争の解決は、もはや非現実的である。その意味で、国民国家に対応する国民軍=正規軍の必要はない。擬似的な正規軍である自衛隊は廃止される。ただし、日本を戦場とするケースもふくめて、先にも述べたように地域紛争の危険性は残され