坂口安吾が、1932年に発表した「FARCEに就て」という文章の中で、以下のように書いている。 文学のように、如何に大衆を相手とする仕事でも、その「専門性(スペシアリテ)」というものは如何(いかん)とも仕方のないところである。どのように大衆化し、分り易いものとするにも、文学そのものの本質に附随するスペシアリテ以下にまで大衆化することは出来ない。その最低のスペシアリテまでは、読者の方で上って来なければならぬものだ。来なければ致し方のないことで、さればと言って、スペシアリテ以下にまで、作者の方から出向いて行く法はない。少なくとも文学を守る限りは。 (坂口安吾 「FARCEに就て」 より?新潮文庫 『堕落論』 所収) この文章の「文学」を「(自然)科学」に置き換えれば、たんぽぽさんの「疑似科学批判」になるし、「政治」に置き換えれば、ポピュリズム指向ブログに対する当ブログの批判になる。 たまたま批