1996年4月27日、東京都豊島区・JR池袋駅に近い住宅密集地に近いアパートで、 77歳の母親と41歳の息子が餓死していた。 そのアパートへ別の事件の聞き込みに来た池袋署員に、アパートの隣人が 「最近おばあちゃんの姿を見かけない」と連絡、署員が不動産屋の立会いの下、室内に入ったところ、 母親は普段着姿で、おなかの上に手を組んだまま台所で横たわって死んでおり、息子も和室の布団の中で死んでいた。 母子とも栄養失調で、半ミイラ化の状態であった。 死亡推定は、4月4日頃。 老夫婦と息子の一家三人がここに越してきたのは1985年4月。 近所付き合いは少なく、寝たきりの父親や息子の存在を知る人はほとんどいなかった。 このアパートに越してきて以来、稼動収入はなく、夫が病気になった後、 医療費に「びっくりするように」お金が出ていったという記述がある。しかも少しも良くならなかったらしい。 その後、国民健康保