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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (27)

  • 満員電車がなくなる日

    毎日毎日ボクらは電車の中でもみくちゃにされて嫌になっちゃうよ。 会社にたどりつくまでにエネルギーの半分がた浪費しているのは、実にバカバカしい。義務教育で「がまんをすること」の大切さを教え込まれたが、こんなところで役に立とうとは(嫌だあぁぁ)… とはいうものの、いやしくもニッポンの社畜として、満員電車は避けて通れぬ。朝だけではない。終電ラッシュの方がタチ悪い。酔っ払って車内でお好み焼き(又はもんじゃ焼き)を作り出す人がいるからね(でも不思議だ、どんなに混んでいても、そこだけキッチリ空間ができるから)。 「座る技術」というがあるが、あれは初心者向け。日比谷線の「次の3列」「次の次の3列」をめぐる攻防や、東海道新幹線の「指定席車ドア→普通車座席」の反則技、次を待つフリをして発車間際に尻から入る超技がない―― っつーか、座るどころか、そもそも乗れないんだケド。あるいはホームからこぼれ落ちそうなん

    満員電車がなくなる日
    maangie
    maangie 2008/03/07
    面白そう。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ジョン・アーヴィング全部入り「また会う日まで」

    ファンにとっては、ごほうびのような小説。アーヴィングの全部の要素が入っている。強い女性=母、不在の父、レスリング、痛みを伴うセックス、成功と死、偽装された過去、車椅子、機械仕掛けの神、そしてメインテーマである「家族の愛」 ―― 無いのは熊の剥製を着た女の子ぐらいww さらに、線・伏線に自伝的要素が織り込まれており、アーヴィングその人の集大成といってもいい。amazon紹介は以下の通り。 逃げた父はオルガニスト。 刺青師の母は幼子とともに後を追って北海の国々へ。 父を知らぬ息子は、やがて俳優になり――。最長最強の大長篇、待望の翻訳。 ただし、アーヴィング初読にはオススメできない。上下巻で1000ページを超える濃密な仕掛けにギブアップするだろうから。あるいは、悲喜劇と箴言をシモネタで味付けした小説のつもりで読むならば、前半の展開を「だらだらした」と評するかも。 じっさい、母→ジャック→父と続

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ジョン・アーヴィング全部入り「また会う日まで」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: やわらかく心をえぐる「谷川俊太郎質問箱」

    [田村隆一の人生相談]のコメントで教えていただいて、読む。こんにゃくでペチン、ペチンと心臓を叩かれるように効いた。zemukuripu さん、よいを教えていただき、ありがとうございます。 生きてるかぎり必ずぶつかる問題や、どーでもいい(でも人は切実な)悩みごとが盛りだくさん。そうした悩みを"谷川俊太郎"でフィルタリングすると、一編の詩に変化する。質問と回答がカチッと合わさる瞬間が気持ちいい、詩人一流の「おかしみ」が心地よい。そして、質問者の背後をじぃっと見つめる目が怖くない(なぜだろう)。 ここの読者に一番役に立つかもしれない問答を引用する(というか、わたしのため)。 質問十三 彼女の機嫌を直すには 何がいちばん効果的ですか? (まる 二十歳) 谷川さんの答すぐ機嫌を直してもらおうとせずに、 あせらずゆっくり構えて 怒らせた原因が何か考える。 その原因が自分にあると思ったら、 相手の目

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: やわらかく心をえぐる「谷川俊太郎質問箱」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」

    ライトノベルの最初の一冊は? 世間を席巻する前からジャンルとして確立されており、ヤングアダルトとか、ジュブナイルとして、いわゆる「児童書」とは区別されていた。朝日ソノラマ文庫や早川JA文庫が入口だった人もいるはず。 ややもするとラノベの定義まで遡及するかもしれないので、ここではコバルト文庫の最初の一冊として川端康成「夕映え少女」を読む。思春期の少女の微妙な心理から、成熟した女性のひたむきな想いを、7つの短篇におさめている。百合やら超能力者が普通に出てくる、立派なラノベですな。右端の書影は新風舎の新装版。コバルト版は少女処女してる。 白眉は「むすめごころ」、物よりも乙女心を理解していたのかしらんと言いたくなるぐらい、もどかしさとせつなさを上手く描いている。女学校の寄宿舎での語らいを思い出して。 でも、いっしょに腰をかけて、さてなにをしようというのだろう。私はただ幸福なだけだ。涙ぐんでなにか

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ローマ人の物語」をわたしが知らの専門家はどう評価しているのか?

    「ローマ人の物語」を10倍楽しく読む方法シリーズっ(実は続いている)。 「ローマ人」ツッコミどころ多すぎー、塩野節がイイ感じを醸しだしているんだけど、調子っぱずれなトコは耳に障る。「面白ければ、それでいい」というスタンスでヘンなところは嘲笑(わら)って読み流してる。 しかし、物語のくせに「これこそ事実だ」的な断言口調や、根拠レスで歴史家をけちょんけちょんに貶すのはいかがなものかと―― 心配するのは余計なお世話? 【問】 歴史の専門家は、「ローマ人の物語」をどのように評価しているのか? あるいは黙殺しているのか? それとも目の敵にしているのかね? ここでいう専門家とは、学術的な権威の裏付けを持つ人で、一般に教授とか呼ばれている人々。図書館のレファレンスサービスで調べてもらったのだが、クリティカルな回答を得られたので紹介する。カンタンに言うと、【答】 黙って言わせときゃいい気になって!「聞き捨

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ローマ人の物語」をわたしが知らの専門家はどう評価しているのか?
    maangie
    maangie 2007/08/10
    「小説だからエンターテインメントとして読まれるぶんには結構」全くそのとおりだと思うね。だからエンタテインメントとして読むぶんには問題ないよね。大河ドラマとか、「司馬史観」とか、許して……。
  • 日本語壊滅

    最近の日語は乱れている。若い連中だよ、まともな日語が話せないのは。このままだと日語が崩壊する―― 美しい国を護るべく憂えるインテリゲンチャは、眺めているだけで愉しい。「日語の乱れ」にかこつけて若者を叩くのは、今も昔も変わりなく→産経新聞「大丈夫か日語」[上]、[下] ところで、若者言葉を憂えるのはマスゴミの専売ではなく、大昔から言われていた。その中から「美しい日語の教科書」に載ってそうなやつをみつくろってみる。 枕草子の第一九五段より。 何事を言ひても、「そのことさせむとす」「言はむとす」「何とせむとす」といふ『と』文字を失ひて、ただ「言はむずる」「里へ出でむずる」など言へば、やがていとわろし 【俺訳】 : 「と」抜き言葉キモい。「それをさせんとする」「言わんとする」「○○をせんとす」ならよさげなのに、「と」を取って「言う」とか「里へ行く」のはカッコワルイ 徒然草の第二十二段よ

    日本語壊滅
  • 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

    飛行船墜落や原発事故、ビル倒壊など50あまりの事例を紹介。誰がどのように引き起こしたか、い止めたか、人的要因とメカニズムをドキュメンタリータッチで描く。 もちろん、大惨事を引き起こした事故の「情報」だけなら、失敗知識データベース[参照]を見ればよい。書とほぼ同じネタは得られる。しかし、著者が現場を見、生き残った関係者にインタビューしてたどり着いた「知見」や「生きた教訓」は、書から掘り起こすべし。 「そんな大惨事を起こすような巨大システムに関わってないよ」という人には、もっと身近なやつをどうぞ → 「なぜAT車のアクセルとブレーキの踏み間違いが起きるのか?」あるいは「飛行機事故から生還するため、乗ったら最初に確認すること」は、立ち読みでもいいので押さえておこう(後者は目からウロコだった)。 システム開発屋であるわたしの場合とは、比較しようがない。わたしが携わるシステムが止まっても、新聞

    最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか