それにしても3年半前にあれだけ「スポーツと政治を切り離して観戦せよ」と中国の人たちに説教をかましていた人たちが、今度はチベットの問題で「オリンピックのボイコット」を匂わせるとはね。まあ2004年の時も「中国へのODAを停止せよ」とか言っている人たちもいたわけだから、もともと「スポーツと政治の分離」についてなんて真剣に考えたことがなくて、中国批判で噴き上がりたいがための尤もらしい口実にすぎなかったんでしょうけれども。 それにしてもチベットに関する中国の主張を見ていると、日本の保守派が日本の植民地政策・日中戦争に関して主張していたことと大枠でくくればそっくりに見える。ダライ・ラマと蒋介石を入れ替えても成り立つような感じだし、あるいは(中国はチベットにそれなりの投資をして近代化を図っているわけだけれども)「日本は植民地に良いことをしてあげた論」とかもそう。 もしチベット問題に憤りを感じるならそう