高木浩光氏がはてブで id コールを使わないのは、何か理由があってのものなのだろうか。 閑話休題。 高木氏が「日記予定、Nyzillaの進捗」というエントリで、Winny ネットワークを監視する Nyzilla というソフトを解説している。Nyzilla は一般公開されるものだそうで、それは「Winny ネットワークは公開情報だということを明らかにしたい」ことなのだと私は理解している。このエントリに対して、はてブで、 Winnyネットワークの情報が公開情報であるなら、どんなデータが流れているのかをIPを含めて公開して容易に検索できるようにしたとしても、せいぜい“ストリートビュー”程度の話だよね? それってアリ? とコメントしたところ、高木氏に「意味がわからない」と書かれてしまったようなので、なんだかいまさらだけど、少し解説する。別にそんな深い考察ではない。言い換えると「高木氏が収集している
小倉秀夫氏が「マジコン問題は違法複製問題ではない」というエントリを書かれている。ネット上で聞いてはいたものの、「マジコン」という言葉を息子から聞いたのはもう1年以上前だと思う。どうやらマジコンを使っているらしい子供がいるのだが、その親が色々ゲームをダウンロードして使わせているらしい。間接的にしか聞いていないのだけど、少なくとも「マジコンってオリジナルのゲームが遊べるんだって」という類の話を聞くことはない。ネット上でも普通に市販ソフトの複製ツールと認識されているようであるし、マジコン需要を支えている大半は違法複製であるとしか思えない。少なくとも、これを否定する根拠は小倉氏からは示されていない。そもそも小倉氏にどんなソフトがあるのか尋ねたときでさえ、具体的なソフト名についてのお答えはなく、「ゲームラボを見て」と言われただけだった。その小倉氏に「マジコン問題は違法複製問題ではない」と言われても、
heatwave さんに「良いか悪いかじゃなく、額がおかしいだろというだけの話」というエントリで呼びかけられた。これはきっと私への“挑戦状”だろうと勝手に解釈してエントリを起こすことにする。 もとは「ねぇねぇ違法コピーって、そんなにも悪いことなの?」(GIZMODE)や「RIAAの楽曲ファイル共有訴訟--被告に192万ドルの賠償命令」(CNet)などに対するはてブのコメントであるのだが、それにつけたコメントや heatwave さんのご意見については、heatwave さんのエントリを参照してほしい。あらかじめお断りしておくと、議論で意見が合わないことは、相手の意見が聞くに値するものかどうかを判断することと何の関係もないし、heatwave さんのご意見には常に耳を傾ける価値があると私は思っている。 今回の heatwave さんのご意見は、違法アップロードが招いた損害に比べて賠償金の額が
はてさて、高木浩光氏から「あいかわらず難癖が酷い」と言われたのでは、放置しておくわけにもいくまい。100字で返すのは無理だからエントリを起こす。 元は「高木さんからの指摘について」というTさんのエントリに casm さんがはてブで付けた次のコメントである。※ここでは、高木浩光氏(≠Tさん)とTさんとのやりとりの内容については触れない。 ほぅ、音ハメってWeb魚拓(全文)を禁止してたのか。 音楽配信メモを「音ハメ」と略すというのは意外だったのは、もっと意外だったのはTさんが自身のブログの魚拓を禁じていたことだ。そもそも禁じているとは思いもしなかったから、魚拓をとろうと思ったこともなく気づきもしなかったわけだが、たしかに「Web 魚拓」でこのエントリの URL を指定しても「robots.txtによってキャッシュが禁止されており取得できません。」というメッセージが出て魚拓は取れない。 断ってお
今日、otsune さんが興味深い「つぶやき」をブックマークしているのに気付いた。 「大人はみんな嘘つきだ!」と子供が言ったら、他の誰かが「じゃあどこが嘘つきなのか言ってみろよ」と求める。それに答えることが出来なかった子供は自分自身が偏見という大きなフィルターでモノを話しているのではないかと思い至る。少なくとも自分はそうやって生きてきた。 我が意を得たり、と思った。以下、タイトルに反して、あまり具体的なことが書けない面もあるのだけど、つらつらと書いてみる。 はじめて、社会人としてソフトベンダーに就職したとき、テクニカルサポートを担当した。扱っているのはコンパイラで、技術的なコミュニケーションをとる仕事は好きで希望して就いた仕事だったけれど、ときどき怒って電話してくる人がいる。「ちゃんと動かないじゃないか」 ちゃんと動かない、にはもちろん理由があるわけだが、それが製品のせいであることは実は少
グーグルの検索結果からページが除外されてしまう「グーグル八分」と呼ばれる言葉がある。wikipedia の説明には法令順守やアダルト排除といった理由が書かれている。そうでなくても、不自然な量のキーワードが設定されたり、おかしなページ構成によってのみ検索上位に上がろうとすることを除外することで、検索結果の品質を保とうとしていることは容易に推察される。そして、wikipedia に「本来であればグーグル自身がきちんとした削除基準を示し、それが各国の法令に準拠するような妥当なものかが検討されるのが自然であろう」と書いている人がいる([要出典]と指摘されているが)。グーグルは“明確な除外基準”を公表すべきだろうか。 そのような基準が公表されたら、とくに悪意でアフィリエイトサイトを作っているだけのような人たちは、基準ギリギリまで邪悪な設定を行うだろう。そういうものが常に上位に来るという仕組みでないか
とりあえずメモ代わり。 そもそもサービスに興味がなかったので、そういう話題が出るまで知らなかったのだけれど、はてなブックマークの新有料サービスには「後で読む」を簡易にするためにコンテンツをメールで送信できる機能があるらしい。これが「複製」であることは間違いないだろう。“ケータイ変換”なら元記事が変更されれえば、変換後のテキストも変更されるから“キャッシュ”と言えるかもしれないけれど、メール送信は送ったらそれまでなのだから。 その意味で「無許可の複製だから侵害」という指摘は、“おっ”と思うようなことだったのだけれど、結局、これは私的複製にあたるのではないだろうか。たしかに、著作権法では公衆用自動複製機器による複製は私的複製にあたらないとしているのだが、一方附則第5条の2では、文書・図画を例外として認めている。テレビ番組や音楽とは決定的に違うわけで、つまり、これはコンビニにあるコピーと同じじゃ
アーカムブックスという漫画の中古販売の社長(畠中英秋氏)が「中古本の利益をアーティスト、著作権者に還元する」という姿勢を表明している。「利益をアーティストに還元する」っていうだけで嬉々として思考停止してしまう人もいるようだけれど、普通は「どうやって?」「いくら?」と思うところだろう。という話をはてブにコメントしていたら、「著作権者に利益を還元すること~みなさんの意見、ブロガー編~」というエントリが書かれていた。そこには「広く意見を求める事で自分が考えてなかった問題や疑問もでてきました」とも書かれているのだけど、「それくらい考えておけよ」と思うような話もある。(まあ、こうやって素直に書いているのだから、叩くような話でもないだろうけれど) 詳細は、リンク先のエントリを見ていただくとして、まず気になったのは「還元する相手をどのように特定し、分配するか?」というところ。グーグルのブック検索もそうな
いよいよ締切間近で佳境を迎えるかと思っていたブック検索の件が4か月も延期になり、なんだか拍子抜けしている今日この頃なので、保留していた件を取り上げてみる。 いつも冷静なエントリを書かれている heatwave さんが「我々の権利を軽んじつつ、自らの権利(利権)ばかり拡大しようとするJASRACの人」というエントリで怒りをあらわにされているのだが、私は疑問を持った。もっとも、リンク先で紹介されている記事におけるいではく氏の発言には、こんなものがある。 さらにいで氏は、過去の著作権分科会で主婦連合会常任委員の河村真紀子氏が、「自家用車で聞くために、消費者はもう1枚同じCDを買うのか」と疑問を投げかけたことを取り上げ、「当然だと思う」と説明した。 JASRAC に著作権を委託しているアーティストたちに、これを共有できる認識かどうか、あるいは皆が実践しているかどうか、尋ねてみてほしいものだ。そんな
MIAU の榎本温氏が「改正著作権法案がそのまま成立したら、海外アーティストの公式サイトからのダウンロードも違法になる」というエントリで、公式サイトでプロモーション目的で公開されている楽曲ですら違法扱いになるという指摘をされている。 「国外で行われる自動公衆送信であって、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきもの」には、たとえばアーティストの公式サイトで行われている音源サンプルの配布がある。 以前、小倉弁護士も「キャッシュの運命は如何に。」というエントリで同様の指摘をされていた。 自動公衆送信が著作財産権に含まれていない国でアップロードされたもの(当然,著作権者の意図にかかわらず,許諾はなされていない。)や,日本にはない権利制限規定(例えば,米国法のフェアユース等)により合法的にアップロードされているものをダウンロードする行為が違法となってしまいます。それはそれで価値判断的に如何
『米国Googleの権利覇権と情報流通革命』というイベントに参加した。公私ともにそれどころじゃないわけだけれど、どうやら出版業界はつい最近になってあわてて色々対応しているようで、状況を知るいい機会だと思ったからだ。講師は福井健策氏(どこかで、ケンサクつながりですか、とボケようかと思ったがやめた)。津田氏が Twitter で実況中継していたので、詳細はそちらに譲るとして、概ね同氏が書かれているコラムに沿った話だった(コラム1、コラム2)。ただ、どころどころに突っ込みどころがあり、大げさに言えば、黙っているのがやや苦痛でもあった。以下、うろ覚えの部分もあるので、ご了承のほど。 福井氏の話で注目したのは、「日本の著作権はあいまいなので、出版社も著者も明確な対応ができずにいる」「現状は、とりあえず和解に残留した上で、数年をかけて明確化していくべき。」「今回のは第1ラウンドで、この先の第二ラウンド
別にこんなタイトルのエントリを書くつもりではなかったのだが、防水ビデオカメラとして期待していた xacti DMX-WH1 の画質に、あまりにガッカリしたので。 以前書いたとおりHD映像って綺麗なものだと思っていたのだが、少しばかり家族で旅行することになったので、防水ビデオが欲しくなった。日程はとっくに決めていたのだが、どうやら調べてみると今年に入ってから防水デジカメや防水ビデオが色々登場してきているようである。そんな中、先週発売されたのが xacti DMX-WH1 である。 1.5m防水の DMX-CA9 でもよかったのだが(というか静止画解像度が高いし、軽いし、結構迷った)、どうもこの形状は操作しにくいと感じていたのと、1.5mと3mの「防水力」の違いにひかれて WH1 を選んだ。フルハイビジョンでないことにこだわりはなかった。WH1 の HD 映像は 9Mbps だが、手持ちの C
いつも人間の想像力の限界に挑戦している小倉弁護士が、またもファンキーな物言いをされています。 権力(国家権力に限らず,大企業等の社会的権力を含みます。)に逆らわず,これにおもね,屈し,その理不尽に耐えることこそ下々のあるべき姿だと考えている人々と,私のような生粋系の弁護士がそりが合わないのはある意味仕方がない話かも知れません。 いかにも、ご自身のブログで延々と社会やビジネスに対するネガティブエントリを書かれている方らしい表現です(ここでの「生粋」というのが何を意味したいのかはよくわからない面はあるのですが)。ご自身は、権力に逆らい、弱者の味方をフリをすることに成功していると思っているのかもしれませんが、実際に小倉弁護士が抑え込もうとしているのは、真面目に生きている普通の人々です。 マジコンを例にとりましょう。裁判における法解釈については特に触れませんが、マジコンを規制すべきだと言うのは、特
人を笑わせるためには手段を問わない小倉弁護士が、また剽軽なことをおっしゃっています。 もちろん,NintendoDSのような「検知→可能方式」型の技術的手段を講じても,市井で行われるソフトウェアの開発に何ら差し支えないというのであれば,是非ともWindows7の正規バージョンで採用したら良いのだと思うのです。例えば,Windows7がインストールされたPC上では,MS社とライセンス契約を結んで提供を受けた特別な信号が組み込まれたCDまたはDVDからでなければソフトウェアのインストール作業等が行えず,「正規」のインストール作業の際にソフトウェアごとにMS社から割り当てられた特別な信号がPC上の特別な領域に書き込まれなければそのソフトウェアをPC上で稼働できないようにすれば良いのではないでしょうか。その結果,アマチュアまたはセミプロのプログラマーが,その作成したプログラムを,無料または安価で,
恣意的な発言で知られる小倉弁護士が、珍妙なことをおっしゃっています。 「ゲームソフトなんて、専門学校かなんかを卒業してそこそこのソフトハウスに入社してから開発を勉強すれば十分だよね。学生時代から自主的にソフトを開発してしまうような天才はわが国のゲーム業界には不要だよね」ってお話なのだと思います。私の小学校の友達には、中学生時代からゲームソフトを開発しては賞金稼ぎをしていたような人もいるのですが、任天堂はそういう人材は不要ということのようです(彼は、大学卒業後任天堂に入社したはずですが。)。まあ、早熟の天才は、iPhone用のゲームを開発していろということのようです。 息子の口から「○○君がマジコンってのを持っている」という話を聞いた時には、そんな普通の人にまで浸透してきたのかと驚いていましたので、マジコン訴訟の判決理由には興味を持っていました。このエントリで MOD チップ(相当?)のもの
あるサービスなり製品がクリエイティブを刺激し、機会を創出することになるのだという理由で、そのサービス/製品をつぶすべきではないというのであれば、それが悪用されるのを防ぐべきだろうね。1人のクリエイターを活かすために、たとえ1000人に悪用されても、それは黙認して、すべての損害は自分以外の誰かに負わせればいいんだなんて、何様なんだろうね。悪用している人は止(や)めるべきだし、そうでない人だって悪用を止(と)めるべきなんだよ。 ついでに言えば、クリエイティブを刺激する方法はひとつではないわけで(そんな狭苦しい発想でクリエイティブを語るのがちゃんちゃらおかしいんだけど)、そういう手段を提供しているものに目を向けようとか考えないのは、なぜだろうね。 そんな意識で仕事をしているなら、命を預かって仕事をしている医者より報酬が安くたって文句を言うような筋合いじゃない気はするよ。 posted on
あれ、囚人が話し合ったら普通に最適解が得られるってことに気付かなかったんだろうかね。それとも話し合って黙秘すると合意した上で行為で裏切るってのも「囚人のジレンマ」というんだろうか。保護期間の「裏切り」ってどういうことだろうね。短縮の合意をして法律改定した後で、自分だけ延長するってことか(←できねーよ)。まあ、囚人ごとに条件が違うってことを想定できない時点で「長期的な展望で思考できる」人ではないという烙印を押されてもしかたがないだろうね。はてブで、ふむふむと納得しちゃってる人も含め。 ただ、囚人をユーザーという形で置き換えるのは面白いかもしれないとは思った。GIGAZINE に書かれていた件からインスパイアされてみると、 ・大半のユーザーが海賊版に手を出したら、コンテンツが消えて、海賊版すら楽しめなくなる ・少数のユーザーだけが海賊版に手を出すだけなら、コンテンツは残る なんてことが考えられ
銀行エントリに時間をとられてしまったので簡単に。 いつも冷静な視点でエントリを書かれている企業法務戦士さんのエントリ「思わぬ副産物」の指摘が的確だと思う。騙されないようにする制度があるのは望ましいかもしれないが、そのための手間やコストが大きければ、あまり役立つものとしては使われないだろう。実際、登録制度はあったのに使われなかったのだ。 今回の問題は、とても人を騙しそうにない立場の人が騙した、という稀有な例であって、この1件だけで「制度の不備」とまでは言いすぎと思う。むしろ、社会は信用によって無用なコストを抑えられているのであって(日本はとくに)、「事前の防止策がなければ騙して当たり前」であるなら、それこそあちこちに防止策を設けなければならなくなる。たとえば、履歴書に情報処理試験一種とか自動車運転免許とか書いたとしても、認定書見せなさいって言われたことはないわけで(といっても面接を受けた経験
まあ、「わからない」と自認する話にあれだけ屁理屈をこねられるというのは、それはそれで才能かもしれない。少しだけ、マーケティングの基礎に触れておくと、割と一般的に取り上げられるものとして、マーケティングの4P(Product=製品、Price=価格、Promotion=宣伝、Place=売る場所/流通)がある。これに対する情報は批判意見も含めて検索すれば見つかるだろうから「これがすべて」というわけではないのだが、いずれにせよ、モノを売ろうとするときに、とにかく「宣伝」さえ成功すれば売れる、ということを考えるマーケッターはいないだろう(まあ、何でも売って見せるぜ、と豪語する人はいるかもしれないけれどね)。 くだんのセンセイは、どうやら洗剤も即席ラーメンも「品質」などというものとは無縁だと思っているらしい。しかし、それこそ即席麺を実現する「粉末醤油」だけでも古い歴史があるわけだし、洗剤だって研究
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