現在、国会で審議されている入管法(出入国管理及び難民認定法)の改定案*1。難民及び在日外国人を支援する諸団体からは、「改正案ではなく改悪案」と指摘されている中、焦点となるのは、法務省及び出入国在留管理庁(入管)の人権軽視だ。今月7日と11日の記者会見においても、齋藤健法務大臣が入管収容の被害者家族の心を踏み躙るような暴言を連発した。 〇ウィシュマさん映像の公開に齋藤法相が逆ギレ 入管法改定案の審議と共に、改めて注目されているのが、名古屋入管で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の事件。ウィシュマさんは、2020年夏に名古屋入管の収容施設に不当に収容された上*2 、2021年1月頃から著しく健康状態が悪化したにもかかわらず、適切な治療を受けられないまま収容され続け、同年3月6日に亡くなった。これに対し、入管側の対応に問題があったのではないかと、ウィシュマさんの妹で