岸田文雄政権が提出した改悪入管法が自民、公明、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で、参院本会議で可決・成立しました。2021年に廃案に追い込まれたものとほぼ同じ改悪法を強行したことは、外国人の人権侵害を拡大し、命を危険にさらす暴挙です。審議では立法事実を揺るがす疑惑が次々と問題になりました。反対世論は日々広がり、全国約100カ所で抗議行動が取り組まれました。外国人の命を守り、人権を保障する運動は広がり続けます。 人権侵害を温存・強化 改悪法は、従来の入管法が抱える根本的問題の解決に背を向け、入管行政の底深い人権侵害の構造を温存・強化するものです。改悪法は、難民認定申請中は送還が停止される規定に例外を設け、申請中の送還を可能にします。これは、迫害を受ける恐れがある国への追放・送還を禁じた難民条約のノン・ルフールマン原則に反する国際法違反の危険性を高めます。 難民を保護すべき難民認定審査の
日本に住む外国人の多くは、国内のホテルや旅館を利用する際、「在留カードを提示してください」と言われ、もやもやするケースが頻繁にあるという。在留カードとは、長期滞在の外国人が携帯を義務づけられているものだが、宿泊施設側に見せるよう定められた法令は、実は存在しない。差別につながる行為だからだ。それなのに、ホテル側は法的根拠のない提示を、なぜ求めるのか。 あるホテル従業員はこう証言した。「テロ対策のため警察に求められているから」。しかし、警察側に取材したところ「そんな要請はしていない」と否定された。日本に生まれ育ち、納税などの義務も果たしていても、国籍が違うだけで「犯罪者予備軍」のように扱われる。一体、どうなっているのか。(共同通信=牧野直翔) ▽しつこく在留カード提示を求められ… 2022年8月、大阪市に住む李明美さん(仮名)は、旅行で友人と香川県を訪れた。ホテルにチェックインしようとした際、
改正入管難民法が成立した。国会審議では与野党が激しい論戦を交わし、その過程で、難民認定の不自然な実態に焦点が当たった。難民かどうかを審査する専門家は100人以上いるが、担当件数に極端なバラツキがあることが判明したのだ。 この「難民審査参与員」には、1年間に1000件を超える審査を担当した人がいる一方で、1件だけの人もいた。なぜ、こんなに違うのか。ある参与員は証言した。「認定(するべきだと)意見を出していたら、配分を減らされた」。母国で命の危険がある難民を、日本は適切に認定できているのか。(共同通信編集委員=原真) ▽全件数の4分の1を1人で担当 難民条約によれば、難民とは、人種や宗教、政治的意見などを理由に、母国で迫害される恐れがある人を指す。日本をはじめ条約加盟国は、助けを求めてきた外国人が難民に該当するかどうかを審査した上で、難民と認定した人に対しては、在留を許可するなど保護する義務が
埼玉県の県営公園で2018年から行われていたグラビアアイドルの水着撮影会をめぐり、日本共産党の埼玉県議会議員団が8日、中止を求める申し入れを行った。これを受け、撮影会の中止が相次いでいる。どのような経緯で撮影会の許可と中止の判断がなされたのか。埼玉県と指定管理者の公益財団法人埼玉県公園緑地協会に見解を聞いた。 埼玉県の県営公園で2018年から行われていたグラビアアイドルの水着撮影会をめぐり、日本共産党の埼玉県議会議員団が8日、中止を求める申し入れを行った。これを受け、撮影会の中止が相次いでいる。どのような経緯で撮影会の許可と中止の判断がなされたのか。埼玉県と指定管理者の公益財団法人埼玉県公園緑地協会に見解を聞いた。 共産党埼玉県議団のホームページによると、同日、日本共産党埼玉県委員会ジェンダー平等委員会と日本共産党埼玉県議会議員団が県営のしらこばと水上公園における「水着撮影会」の中止を県に
「PFAS(ピーファス)」。発がん性などが指摘され、自然界に存在しないはずのこの化学物質が全国で相次いで見つかり、大きな問題となっている。東京の多摩地域では、水道水源の井戸水から高濃度で検出。市民団体の血液検査では、半数以上の住民の血中濃度が「健康被害の恐れがある水準」を上回った。自然界で分解されにくく「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFAS汚染は、なぜ広がったのか。「汚れた水」の源流を探った。(文中敬称略。この連載は、松島京太、岡本太、昆野夏子、渡辺真由子が担当します) PFAS(ピーファス) 泡消火剤やフライパンの表面加工などに使われてきた有機フッ素化合物の総称。約4700種類あるとされ、PFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)などは人体や環境への残留性が高く、腎臓がん発症や胎児・乳児の成長阻害、コレステロール値の上昇、抗体反応の低下などの健康リスクがあるとされ、国際的に規制が進む
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く