ジャニーズ性加害、テレビ各局の検証番組から見えたものは… 男性中心の価値判断、アイドルは「オンナ・コドモ」のもの ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題で、NHKと民放キー3局は、自局の職員らに聴取し、問題が長年報道されなかった背景を探る検証番組を放送した。見えたのは、性加害を「芸能ゴシップ」と見下した旧来のニュース価値判断と、視聴率を稼ぐエンタメ部門などが報道部門に及ぼした影響力だ。識者は「再発防止のため、さらなる検証番組が必要」と説く。(川上義則) NHKは、事務所が元社長の性加害を初めて認めた9月7日の4日後となる11日、報道番組で、自局の元職員、現役職員、民放関係者ら40人の証言の一部を紹介した。フジテレビは事務所が社名変更を発表した10月2日、ニュース番組で元司法記者の報道局幹部が当時を振り返った。