『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』(1979年)などで知られる巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作『Megalopolis(原題)』が窮地だ。製作費1億2000万ドルの大作ながら、北米オープニング興行収入はわずか400万ドル。9月27日~29日の週末ランキングでは第6位の発進となった。 本作は構想40年、コッポラがワイナリーの大半を売却して巨額の資金を調達した悲願の一作だ。近未来のアメリカを舞台に、アダム・ドライバー演じる建築家の男が、災害に見舞われた都市「ニュー・ローマ」を再建するべく、汚職まみれの市長と対決する物語で、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーンら豪華キャストが顔を揃えた。 しかしながら、本作の興行が厳しいものとなる予感は早くからあった。5月のカンヌ国際