トヨタ自動車がブレーキの不具合でリコール(回収・無償修理)の対象となったハイブリッド車3車種について、商品宣伝のテレビや新聞などの広告を当面自粛することが10日、分かった。すでにリコールを届け出た9日から見合わせている。 トヨタによると、広告を自粛するのは、「プリウス」「SAI」とレクサス「HS250h」の3車種。プリウスは、生産が追いつかずに納車待ちの状態のため、昨年7月からCMを流していないが、引き続き見合わせる。再開時期は未定という。 リコール対象以外の車については、広告は続けるとしている。プリウスのプラグインハイブリッド車は、リコール対象だが、リース向けのため、広告を出していない。 一方、トヨタは15日に東京都内で予定する小型車「パッソ」の新モデル発売イベントも、「この時期に華美な演出は控えたい」(広報部)として、中止を決めた。(木村裕明)