11月3日の米大統領選まで2ヶ月を切り、アメリカのニュースメディアは連日トランプ大統領とバイデン前副大統領の話題で賑わっている……と言うよりも、トランプ氏の連日の言動やあちらこちらから漏れ出してくるスキャンダルで、状況はこれまでの大統領選とは比較にならないほど混沌としてきている。 トランプ氏は8月24日から27日まで行われた共和党大会で、これまでの慣習を破り(公務員の政治活動を規制するハッチ法違反という説もある)、ホワイトハウスから70分間におよぶ長い演説を展開。これまでバイデン氏に遅れをとっていた世論調査で巻き返しを期待したようだが、政治情報サイト『リアルクリアポリティクス』によると、各社の世論調査ではいまのところとくに大きな変化は表れておらず、相変わらずバイデン氏が6~10%程度のリードを保っていることから、どうやら肩透かしに終わった感が強い。 そんな情勢のなかで、トランプ氏は郵便投票